転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第229話 『岩倉具視、江戸へ。戊午の勅命』 安政六年一月十四日(1859/2/16) 「なんと! そないな事があらしゃったのですか?」 次郎襲撃の報をうけた岩倉具視は、安否を確かめるべく大村藩京屋敷へ急行したのだが、当の次郎は平然として、いたって元気であった。 その次郎から事の成... 2024.09.14 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
天下百年の計? 第738話 『李氏朝鮮第14代国王宣祖への謁見』 天正十六年十月一日(1587/11/1)九州地方 対馬県 厳原港 「これはこれは関白殿下、斯様かように何もないところにお越し頂き、この義調よししげ、光栄の至りにございます」 厳原の港でそう答えるのは、対馬宗家17代当主であった宗義調である... 2024.09.05 天下百年の計?
天下百年の計? 第736話 『ペトロパブロフスク・カムチャツキーからオホーツクをへてウラジオストクへ』 天正十六年六月十七日(1587/7/22)沿海地方 沿海県 ニコラエフスク・ナ・アムーレ(北黒瀬浦) 純正は小樽を出港後、1か月半かけて北加伊道沿岸を回り、その後カムチャッカ半島のペトロパブロフスク・カムチャツキー、オホーツクのオホーツク... 2024.08.26 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第197話 『御公儀と大村家中-佐賀藩の二番手争い-』 安政三年二月一日(1856/3/7) 幕閣との舌戦が終わり、何とか事なきを得た次郎であったが、阿部正弘の体調が気にかかり、医師団の派遣を申し出た。立場は違えど国を思う気持ちと、相通じる部分があると感じたからだ。 もし生きていれば幕末は... 2024.08.13 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第187話 『安政二年の正月』 安政二年一月二日(1855/2/18) 日本は去年、まずアメリカと三月三日に和親条約を締結した。 次いでイギリスとは八月二十三日に結び、オランダとは十一月二十三日に締結。ロシアとは元号が替わって安政元年となる十二月二十一日に締結した。 ... 2024.08.03 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第180話 『幕府対松前・大村藩。松前征伐とかならんよね?』 嘉永七年七月五日(1854/7/29) <次郎左衛門> さて、幕府はどうでるかな? 江戸時代の奉行は寺社奉行・勘定奉行・町奉行の三つに分かれていて、そのうち領内の都市部(町方)の行政・司法を担当する役職が町奉行。 幕府以外にも各藩に寺... 2024.07.27 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第179話 『攘夷論者徳川斉昭』 嘉永七年六月十一日(1854/7/5) <次郎左衛門> なんとか和親条約は落ち着いたけど、幕末日本史はこっからなんだよね、本番。幕府の中身はちょっとわからんけど、朝廷も今のところは開国肯定佐幕派だし、西国諸藩もおとなしいもんだ。 俺の仕... 2024.07.26 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
天下百年の計? 第724話 『会合衆の世界進出と九州五傑』 天正十四年一月十五日(1585/2/14) 堺 「そう、それが最も難し事なのだ」 会合衆の議論は連日続き、白熱していった。 千宗易(利休)の提案に多くの者が興味を示す一方で、実現に向けての課題も浮き彫りになっていた。 山上宗二は腕を組... 2024.07.25 天下百年の計?
天下百年の計? 第716話 『朝鮮出兵の話』 天正十三年四月十三日(1584/5/22) 「なに? 右議政は小佐々との通商をさらに進めるに留まらず、同盟を結べと申すのか?」 李氏朝鮮王朝第14代国王の宣祖は、右議政の柳成龍に向かって驚きの声を上げる。史実では1590年に右議政となっ... 2024.07.14 天下百年の計?
天下百年の計? 第711話 『最上の馬揃えと商人の動き』 天正十二年九月十八日(1583/11/2) 新政府庁舎 武田州……清水湊8万貫 徳川州……大浜湊10万貫 浅井州……小浜湊7万貫 里見州……館山湊9万貫 畠山州……七尾湊8万貫 大宝寺州……酒井湊6万貫 各州から港湾整備の予算申請が出た... 2024.07.08 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第157話 『缶詰のその後と技術の波及。』 遡ること嘉永五年九月二十一日(1852/11/2) 精煉方 研究所 早朝の研究所の静けさを破るように、新しい機械が運び込まれた。 佐久間象山はその前に立ち、設計図を片手に満足げに微笑んでいた。その『打抜蓋底』製造機は、打抜き機で作られた... 2024.07.04 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第156話 『蒸気機関の改善と消火器』 嘉永六年一月十九日(1853/2/26) 次郎は越後の油田の開発を続けていたが、どうしても運上金がネックであった。 石油の産出98石につき米48石(77両)の比率なのだ。これが本来ならいくらになるかというと、臭水くそうず(石油)1石で... 2024.07.03 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第155話 『アーク灯・ガス灯・ランプの棲み分けと石油コンビナート』 嘉永五年十二月十日(1853/1/19) 精煉せいれん方の電力開発方は、信之介が残した初期のダイナモ(発電機)の改良を続けていた。 アーク灯の点灯には成功したものの、膨大な電力が継続的に必要なために電池では限界があり、安定した電力の供... 2024.07.02 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
天下百年の計? 第707話 『財政と琉球領土編入問題』 天正十二年三月五日(1583/4/26) 肥前国庁舎 「そ、それは、あまりにも無体ではありませぬか? 我らから四割もお取りになるとは」 一人ではない。全員がそう言って場が騒然となった。信長は黙って目をつむり、聞いている。 「では一つだけ... 2024.07.02 天下百年の計?
天下百年の計? 第705話 『越後と残りの奥州』(小佐々家中会議) 天正十二年閏うるう一月十一日(1583/3/5) 肥前国庁舎 本当に小佐々が全部の金を出すのでいいのか? 何か良い方法はないのか? 純正は戦略会議室のメンバーを集めての会議の中で、想定問答を行った。 来るべき新政府の会議における、... 2024.06.29 天下百年の計?
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第7話 『邪馬壱国の都、方保田東原の宮処』(AD255/7/5⇔2024/6/10/13:00) 正元二年六月五日(AD255/7/5⇔2024/6/10/13:00) 邪馬壱国 宮田邑むら 修一は別にある粗末な建物に寝かされ、翌朝起きた時には既に日も昇っており、壱与達は何やら出かける準備で大忙しであった。修一が起きると、目の前の生口... 2024.06.23 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第147話 『万次郎の帰国と大阪』(1852/2/29) 嘉永五年二月十日(1852/2/29) <次郎左衛門> 万次郎さんは年末を待たずに、去年の11月に土佐に帰っていった。 商人同士のやり取りは、乾堂くんと慶ちゃんに任せてはいるんだけど、やっぱり面通しはやったほうがいいらしい。二人ともけ... 2024.06.21 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
天下百年の計? 第699話 『経済格差と賭博場と競馬』 天正十一年七月十日 政府庁舎 「方々、此度こたびは日ノ本を如何いかにして栄えさせるか、以前より論じき題目の、つぶさなる策を論じたく存ずる。まずは国々の間に見受けられる、富の配分の隔たりを如何にして埋めるかにござる」 要するに、純正が治める... 2024.06.20 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第146話 『高杉晋作と箱館・横浜・新潟・神戸・長崎』(1852/2/10) 嘉永五年一月二十一日(1852/2/10) 長州 萩城下 後年、異例の出世を遂げて周布政之助は長州藩の指導者たる立場となるのだが、この時はまだ江戸祐筆ゆうひつ役である椋梨むくなし藤太の添役でしかなかった。 そのため晋作は、最初は江戸... 2024.06.19 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第692話 『ウラジオストク(北領掌)、オホーツク(狩海)、ペトロパブロフスク・カムチャツキー(勘察加市)』 天正十年十二月十二日(1582/1/6) 織田信忠はスペインとの海戦以降、信長の命により美濃に戻り、家督を継いでいた。織田家の当主としてはまだ3年目ではあったが、信長は徐々に権限を委譲していったのだ。 これは何も信忠に限った事ではない。... 2024.06.12 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第689話 『殖産と産業育成政策』(1581/5/16) 天正十年四月十四日(1581/5/16) 小佐々家大使館 「さて、皆に集まってもらったのは他でもない。新政府の財源としている負担金であるが、予算の半数以上を我が家中が出して居る。その為、他の各国には負担金の分を上げてもらうべく、生業を興し栄... 2024.06.09 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第134話 『魚油・干鰯の増産と藩士続々』(1851/4/16) 嘉永四年三月十五日(1851/4/16) 江戸城御用部屋 上の間 江戸城には緊張感が漂っていた。 大村藩主純顕あきと家老の次郎が数名の幕閣と対峙じしている。老中首座である阿部正弘が静かに口を開いた。 「大村丹後守殿、本日はお越しいただき... 2024.06.07 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第132話 『薩摩からの手紙。ゴムと隼人と産物方』(1851/2/3) 嘉永四年一月三日(1851/2/3) 師走の候、丹後守殿(大村純顕)におかれましては益々ご清祥の事とお慶び申し上げ候。※下に超訳あり。 未だ見知らず(会った事もない)、また申し入れず(手紙のやり取りもない)候と雖いえども、先般、御家中が一... 2024.06.05 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第131話 『幕府のその後と2号ドックと2番艦。江戸四人衆』(1851/1/3) 天正九年十月二十三日(1580/11/29) 工房の中は工具の音と共に、試行錯誤が続く中での緊張感が漂っていた。加工職人は金属の短冊状の板を慎重に扱いながら、曲げて筒状に成形する作業に取り組んでいる。 「この金属板をしかと丸めることができ... 2024.06.04 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第128話 『江戸参府の儀と製茶』(1850/11/2) 遡って嘉永三年三月一日(1850/4/12) 大村政庁 「さて、此度こたび皆を呼んだのは、来る九月の江戸参府の儀にて、大いに諮らねばならぬ題目があっての事じゃ。次郎左衛門、よいか」 いつも柔和な純顕あきには珍しく、少し険しい顔をしている。... 2024.06.01 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第123話 『吉田松陰と宮部鼎蔵の大村探訪記とスクリューと潤滑油とゴムの話』(1850/4/2) 嘉永三年二月二十日(1850/4/2) 川棚 「な、なんじゃあこれは」 「石か? 石積みの家に、どこからかわからぬが、がしゃんがしゃんと音が聞こえる」 前日、平戸藩城下で一泊した後、紹介状を携えて二人は南へ向かい、そこで遭遇したのだ。 ... 2024.05.27 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第675話 『北条の返事と大同盟政府へ。ガス灯、点る』(1580/2/29) 天正九年二月十五日(1580/2/29) 京都 大使館 「北条より文が届いたが、まさに予想通りだな」 純久が言う。最近は純正が京都に詰めているので、業務は可能な限り補佐の親長や佐吉に任せている。石田一家は能力が高い。父親の正継は京都にお... 2024.05.26 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
小佐々家の状況 天正八年五月十一日(1579/6/5) 小佐々家の状況 -小佐々家の状況- 戦略会議室 ・明国とは現状維持を図り、女真族との友好路線を継続。東南アジアにおいては再度のスペインの侵攻に備える。国内では既存地域の殖産興業と北方資源開拓。 ・奥州諸大名の大同盟参加と、北条への上洛要請。 財務... 2024.05.21 小佐々家の状況
大村藩情報 嘉永二年八月十二日(1849/9/28)-大村藩情報・開発経過- -大村藩情報・開発経過- ■次郎 ・海軍伝習所、陸軍調練所設立へ。(兵学の他、数学・理化学・国語漢文・オランダ語・英語・国内国際情勢) ・京都~江戸各所でのロビー活動。 ■精煉れん方(信之介)佐久間象山は全部回る。 ・電信機の距離... 2024.05.21 大村藩情報
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第117話 『ゴムの実験と真田幸貫』(1849/9/28) 嘉永二年八月十二日(1849/9/28) <お里> 6万斤は……人吉球磨茶、知覧茶、霧島茶、日向茶……九州全域で、なんとか、なんとかなった。良かった~! 残りの2万千600斤は少し待って貰ってかき集める。 そのぎ茶の増産。440haま... 2024.05.21 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第670話 『氏政の考えと御館の乱。そしてようやく雷酸水銀』(1579/6/5) 天正八年五月十一日(1579/6/5) 京都 大使館 「構いなし、か」 純久は純正からの通信を読んで一言つぶやいた。 要するに主眼が北条への上洛要請であり、上杉に関しては関知しないという事だが、この時点で付き合いはないので、どっちの味... 2024.05.21 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第116話 『あわや大惨事! それからお茶の追加注文と武田斐三郎』(1849/8/2) 嘉永二年七月二日(1849/8/2) 五教館大学 石油精製研究室 (まったく、いつもながらざっくりとしたお人だ……) 例によってオランダ人医師・化学者のヤン・カレル・ファン・デン・ブルークは、信之介から渡されたメモを見ながら、何度も読み返... 2024.05.20 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第669話 『上杉景勝と上杉景虎。そして氏政への上洛命令』(1579/5/27) 天正八年五月二日(1579/5/27) 越後の龍、上杉謙信が死んだ。その知らせは越後のみならず近隣諸国に知れ渡り、周辺の諸大名はその動静を固唾を呑んで見守り、あるいは行動に移した。 が、今世は違った。 純正が信長と同じ立場で東に武田... 2024.05.20 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第115話 『蒸気機関鉱山導入と京都へ』(1849/8/2) 嘉永二年六月十四日(1849/8/2) <次郎左衛門> 大島・崎戸・池島の三カ所の炭鉱と、六カ所の鉄鉱石他の鉱山へ蒸気機関の導入が決まった。 排水ポンプや巻上機の動作確認は何度も行っているので、今のところは問題ないだろう。これで石炭の増... 2024.05.19 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第668話 『小田原城の北条氏政と椎津城と佐貫城』 天正八年四月五日(1579/5/1) 夕刻 小田原城 小田原城は天下の堅城。総構えの城は何重もの広大な堀に囲まれ、その中に街がある。史実では豊臣秀吉の小田原攻めを前に構築されたようだが、今世ではすでに出来上がっていた。 「こりゃあ大したも... 2024.05.19 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第114話 『適塾の5人と賀来親子4人、そして前原功山』(1849/7/6) 嘉永二年五月十七日(1849/7/6) <次郎左衛門> 今日は定例(?)会議だ。議題はいろいろあるんだが……。 適塾から帰ってきた5人は、信之介の面接を受けて各部署に配属されていた。部署といっても明確に決まっているわけでもなく、総括を信... 2024.05.18 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第667話 『磯根崎沖海戦』(1579/4/30) 天正八年四月五日(1579/4/30) 未一つ刻(1300) 上総竹岡湊沖~磯根崎沖 「艦橋-見張り」 「はい艦橋」 「右六十度、距離三○(3km・海軍ではメートル法基準)、小舟多数。南に向かっている」 見張りの報告を受けた艦長をはじめと... 2024.05.18 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第113話 『閏四月マリナー号、和蘭の自由化の影響を伝えわが国も!となるが・・・』(1849/5/29) 嘉永二年閏うるう四月八日(1849/5/29) <次郎左衛門> やっべ……重大な事を思いだした。 あやうく国際的な信頼を失う所だったよ。そう考えれば、全部じゃないけど|辻褄《つじつま》があうんだ。何の事かって? あの膨大なお茶の輸出量の... 2024.05.17 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第666話 『北条軍上総上陸! 義重軍防戦一方となる』(1579/4/30) 天正八年四月五日(1579/4/30) 上総 椎津城 「申し上げます! 敵襲! 北条にございます!」 「なにい! ? 数は?」 「数は不明! まず先手として千葉の二千が国境を越えて向かって来ております!」 「急ぎ備えを固めよ! 久留里城に... 2024.05.17 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第112話 『お茶の仕入れ先の拡大と製茶の機械化』(1849/5/22) 嘉永二年|閏《うるう》四月一日(1849/5/22) <次郎左衛門> さて、目的のお茶3万5千斤を調達するためには、効率よく産地を回らなくちゃいけない。近場では間違いなく嬉野茶なんだけど、実は生産量的には福岡の八女茶の方が多い(ようだ)。... 2024.05.16 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第665話 『房総騒乱、義頼起つ』(1579/4/25) 天正八年三月三十日(1579/4/25) 久留里城 義弘没後 四十九日 義弘の四十九日の法要が終わった。 元服し里見義重となった梅王丸の前に立ち、一礼して去る一団があった。里見義尭たかの息子で義弘の弟であり、義重が生まれるまでは義弘の養... 2024.05.16 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第111話 『目付の報告と缶詰製造。製造以前の問題とその改良』(1849/4/26) 嘉永二年四月四日(1849/4/26) 江戸城 「なに? 禁は犯して居おらぬと?」 若年寄の遠藤但馬守胤統たねのりの報告を受け、阿部正弘は安心したような驚いたような表情をした。 「は、目付からの知らせによると、測った長さも五百石に満たず、... 2024.05.15 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第664話 『日ノ本大同盟の今』武田と畠山と里見(1579/3/8) 天正八年二月十一日(1579/3/8) 七尾城 「殿、なにやらうれしい事でもあったのですか?」 側近である大塚孫兵衛尉連家まごべえのじょうつらいえの問いかけに、畠山義慶は穏やかな表情を浮かべる。 「孫兵衛よ、わしが家督を継いで早十二年。長... 2024.05.15 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第110話 『電信機の実験失敗』(1849/4/13) 嘉永二年三月二十一日(1849/4/13) 大村藩 久原調練場 次郎「おい! 大丈夫やろうな! ?」 信之介「わからん!」 次郎「わからんってお前! 殿の御前だぞ! この前は問題ないって言いよったやろう(言ってただろう)が!」 信... 2024.05.14 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
Uncategorized 第663話 『日ノ本大同盟の今』織田と徳川と浅井(1579/2/12) 天正八年一月十七日(1579/2/12) 『日ノ本大同盟』 純正が天正元年に提唱し、小佐々・織田・武田・徳川・浅井・畠山・里見の七家で結成した合議同盟の事である。 経済・技術の交流はあるが、主な目的は各国の軍事行動の可否を決定する事と、... 2024.05.14 Uncategorized
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第108話 『ここで、今の大村藩の状況と幕府、その他全体を見回してみよう……なに? 御公儀の目付井戸弘道殿じゃと?』 嘉永二年一月十二日(1849/2/4) <次郎左衛門> 「後藤殿、それでは今のところ我が藩の勝手向き(財政)は利がでている、で間違いござらぬか?」 俺は今、筆頭家老となって藩政を差配している。もともと影のフィクサー的なスタンスで行こうと考... 2024.05.12 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第106話 『鍋島直正の憂鬱』(1849/1/9) 嘉永元年十二月十五日(1849/1/9) <次郎左衛門> 石油の運上金の相場がわかった。 石油96石(17,280ℓ・9千600升)で米48石(4,800升)分。今(嘉永元年)の米の相場だと、1石で銀89匁8分だから48石で4千310匁... 2024.05.10 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第96話 『上野俊之丞と宇田川興斎の大村藩舎密探索紀行』(1848/2/29) 弘化五年一月二十五日(1848/2/29) <次郎左衛門> 最初は大丈夫大丈夫! だと思っていた招聘人材。 緒方洪庵に本を貸し出して村田蔵六に佐久間象山と、だんだんビッグネームが大村にきていることに、怖さを感じながら……頭の中でいくつも... 2024.04.30 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
Uncategorized 第95話 『佐久間象山大村に着き、隼人肥後にて人を探す』(1848/2/20) 弘化五年一月十六(1848/2/20) 玖島くしま城 <次郎左衛門> 佐久間象山がやってきた! 地震の災害復旧で忙しくてこれないかと思っていたのに、奇跡だ! 「御家老様におかれましては、ますますご健勝の程、お慶び申し上げます」 ……。 ... 2024.04.29 Uncategorized
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第89話 『佐賀藩主鍋島直正、伊東玄朴をして、和蘭より取り寄せたる種痘を藩内に広めけり』(1847/12/9) 遡って弘化四年六月二十八日(1847/8/8) 佐賀城 二日前の六月二十六日にオランダ船が長崎に来航し、聞役よりすぐに佐賀へ通達され、玄朴は長崎へ向かい種痘を受け取って佐賀へ戻ったのである。 史実ではこの年に依頼し、来年の嘉永元年に種痘... 2024.04.23 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く