『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第65話 『純美と灯台デート?』

1986年(昭和61年)3月27日(木) <風間悠真> 正直なところ、オレは前世も今世も、話がうまいほうではない。 ああ、口が上手い下手って意味じゃないよ。話をつなぐって意味で、相手と適度なバランスで会話を楽しんで、楽しませる話術のほうね。...
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第354話 『首里城下ふたたび。証人喚問』

慶応元年六月二十六日(1865/8/17) 琉球 予定していた9月1日~15日よりも2週間早く、証人喚問が行われた。 イギリス側としては一刻も早く実施して心証を良くしようとの考えだったのだろうが、次郎をはじめとした日本側は動じない。 証人喚...
八紘共栄圏を目指して

第826話 『知られざるイスパニアの内情と、敵の敵は味方』

慶長元年三月二十三日(1596/4/20) メキシコシティ(テノチティトラン) はいそうですか、と素直に信じるわけにはいかなかった。 自分の先祖、母なるアステカを滅ぼしたイスパニアが負けたなど、簡単には信じられなかったからである。 その男が...
『新しい国 ―空母飛龍から、最後の戦いへ―』

第5話 『山口多聞と飛龍乗組員』

2025/1/20(令和7年1月20日) 夜「おお! 副長! それに攻撃隊の君たちもあの渦に! いや……しかしよかった。生きてまた会えるとは、夢じゃあないだろう?」 そう言ってニコニコ笑う山口多聞司令官の横で加来止男艦長が、やれやれ、とジェ...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第46話 『顚末』

2024年11月30日 SPRO内 昨日の騒然とした状況が、まるで幻だったかのごとくSPROは平穏を取り戻し、通常の業務が展開されていた。各部署では職員がそれぞれの持ち場につき、キーボードをたたく音や控えめな会話がオフィスに響く。 槍太そう...
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~

第4話 『デン・ハーグと駐ネーデルランドポルトガル大使館』

天正十八年九月一日(1589/10/10) デン・ハーグ <フレデリック>「これはこれは、ようこそおいで下さいました」 マヌエル・デ・ポルトゥガルはにこやかな顔でオレを出迎える。 オレは兄貴に頼んで、伝手を通じて会えたのだ。 ネーデルランド...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第353話 『総辞職と証人喚問』

慶応元年五月一日(1865/5/25) 生麦事件における隠蔽問題や敗戦の責任をとって、パーマストン内閣は総辞職した。 続いてエドワード・スミス=スタンリーを首班とする、第3次ダービー伯爵内閣が圧倒的多数の議席で発足したのである。 第1次、第...
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第64話 『美咲との春休みデート』

1986年(昭和61年)3月23日(日) <風間悠真> 福川市 福川会館『恋愛女子』 まあ、こうなるだろうとは思っていた。 恋人同士で観る映画はいろんな傾向がある。今回はベタな恋愛映画だ。 いや、この映画のストーリーや設定がじゃないよ。 あ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第352話 『レター・フロム・ジャパン』

慶応元年四月七日(1865/5/1) ――最愛のメアリーへ この手紙を書いている今も、僕の心は混乱と怒りで煮えくり返っているよ。メアリー、僕らはだまされていたんだ。 今、僕はYOKOHAMAで捕虜として収容されている。 KAGOSHIMAで...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第351話 『経済調整金と、証人喚問の是非』

慶応元年三月十二日(1865/4/7) 約320万ポンドの賠償金であるが、これは本国に伺いをたてるとの返事であった。 さらにガウワーは、賠償金ではなく『経済調整金』『経済復興支援金』を使うよう条件をつけている。  経済調整金? 経済復興支援...
『新しい国 ―空母飛龍から、最後の戦いへ―』

第4話 『護衛艦いずもと山口多聞』

2025/1/20(令和7年1月20日) 夜 日没までに洋上の第1護衛隊では救助活動が終わりを迎え、各艦連動して負傷者の治療その他を行っていた。本来であれば戻ってハワイに寄港し、米軍の協力を受ける等の措置が行われるかもしれない。 しかし幸い...
八紘共栄圏を目指して

第823話 『新生バンテン王国』

文禄四年十二月二十八日(1596/1/27) バンテン王国「さあさあっ! 重苦しい話は終わりじゃ! 終わりっ!」 純正は立ち上がって、万座に向かって呼びかけた。「ムハンマド殿、発端はコショウの貿易だと聞き及んでおる。今後、いかがなさるおつも...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第350話 『賠償金交渉と英国議会』

慶応元年二月十五日(1865/3/12) 台場大砲製造ならびに設置費用 2,870,000ポンド 艦載砲製造ならびに換装費用 33,000ポンド 艦隊運用費用 87,000ポンド 台場損害回復費用(長州) 52,000ポンド 艦船修理費用 ...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第45話 『槍太救出』

2024年11月29日「おい、なんだコイツら?」「あ? どーした?」「いや、あの……間違いないと思うんですが、例の古代から来たって言う3人と、過去と現代を行き来したって噂の6人がいるんですよ。いま研究室にいるヤツの仲間です」「はあ?」 ロシ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第349話 『賠償金交渉とロシア、フランス』

慶応元年一月二十日(1865/2/15) 賠償金交渉は遅々として進んでいなかった。 ■ロシア領事館「やはり、イギリスと日本の交渉は一筋縄ではいかないようですね」 後任の箱館領事のエヴゲーニイ・ビュツォフはゴシケーヴィチに言った。「そうだな。...
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~

第3話 『フレデリックの政治の勉強』

天正十八年七月二十日(1589/8/30)  <フレデリック> クルシウスはライデン大学の教授で、植物学の大家だ。オランダどころかヨーロッパ全体で、植物学についてはかなりの影響力を持った人物である。 こんなことなら最初っからクルシウスに聞き...
八紘共栄圏を目指して

第822話 『純正とバンテン王』

文禄四年十二月二十八日(1596/1/27) バンテン王国 一時は暴徒により占拠されていた駐バンテン肥前国大使館は、肥前国海軍艦艇から上陸した陸戦隊によって取り返された。生き残った大使館員と民間人は保護されたのだ。 同時にパレンバンから南下...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第348話 『賠償金の多寡』

元治元年十一月六日(1864/12/23) 会見終了後~「では、今回の会談において決まったことをお知らせします」 次郎はほぼ毎日記者会見を開いている。同時に会見で話した内容を記録し、それを各国の公使館へ配布することも忘れない。 新聞記者は当...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第347話 『戦勝国と敗戦国』

元治元年十一月六日(1864/12/23)「ではわが大村藩からは拿捕だほしたフリゲート艦チェサピーク、そしてコルベット艦バロッサを返還いたしましょう。よろしいですか?」「ええ、もちろんです」 次郎の言葉にガウワーは喜びうなずくが、次の言葉に...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第346話 『イギリスの時間稼ぎ?』

元治元年十一月五日(1864/12/22) 会見終了後「Mr.オオタワ、今回はどのような協議がなされたのですか?」 ジャパン・タイムズのチャールズ・D・リッカービーがまず第一声をあげ、次郎に質問をした。川路聖謨としあきらはいない。英語が次郎...
八紘共栄圏を目指して

第821話 『バンテン王国とネーデルランド、総督府と純正』

文禄四年十二月十日(1596/1/9) 実はバンテンでの暴動が起きたときにプラタマが提案したオランダ接近案は、結論から言うとうまくいかなかった。 プラタマはバンテンではなく、スンダ・クラパ(現在のジャカルタ・以前のバタヴィア)に漂着したオラ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第345話 『首里城下にて』

元治元年十一月五日(1864/12/22) 琉球 御茶屋御殿うどぅん 2日後にクリスマスイブを控え、それが過ぎれば年末年始で普通は交渉事などやりたくないはずだが、イギリスとしてはそんなことは言ってられなかった。 早期に日本との交渉をまとめな...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第63話 『春休みは、まあやること決まってんだけどな』

1986年(昭和61年)3月20日(木) <風間悠真> 1年の修了式が終わって春休みに入る。 春休みが終われば2年になるわけだが、別にこれといって感慨深くはない。学年が上がって歳をとる、ただそれだけだと達観している51脳と、春休みに無意味な...
八紘共栄圏を目指して

第820話 『バンテン王国の争乱、広がる』

文禄四年十一月二十九日(1595/12/29)「手ぬるい!」 ウィラブラタの怒号が王宮に響き渡った。その声にムハンマドは拳を握りしめて凝視した。「民の怒りは正当だ。肥前国の横暴を許すべきではありません!」 ウィラブラタはそう声をあげ、ズカズ...
『新しい国 ―空母飛龍から、最後の戦いへ―』

第3話 『遭難者たちの正体』

2025/1/20(令和7年1月20日) 太平洋 ミッドウェー海域「れ、令和……? 2025年だと……?」 鹿江の声が震えた。 その目は護衛艦『いずも』の士官室の中空をさまよい、気がつけば壁に掛けられたカレンダーを凝視していた。周囲の自衛官...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第344話 『小栗上野介の財政・貨幣政策』

元治元年十月六日(1864/11/5) 小栗上野介は外国奉行としてアメリカやフランスと交渉することはもちろん、勘定奉行として幕府の財政の健全化と増大する軍事費や様々な歳出を補うべく、その施策にまい進していた。「このままでは立ち行かなくなる」...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第343話 『ロッシュと借款と技術供与』

元治元年九月六日(1864/10/6) フランス公使館 フランス公使館の応接室で、レオン・ロッシュは上野介と次郎を前に、優雅な身振りで紅茶を注ぎながら話を切り出した。「さて、ミスター小栗。本日のご来訪の目的をお聞かせください」 小栗は背筋を...
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第2話 『6歳の限界』

1589年6月14日 オランダ アムステルダム <フレデリック・ヘンドリック> 転生して約3か月、オレはここアムステルダムの市場で調査している。品物の価格や取引の様子を注意深く観察したのだ。「やあこれはフレデリック様、今日はどうしたんですか...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第342話 『昇任問題とレオン・ロッシュ』

元治元年八月二十七日(1864/9/27)「して次郎、朝廷から昇任の知らせが来ていたようだが、その後は如何いかがあいなっておるのだ?」「は、その儀につきましては丁重にお断りいたしたく、返信をいたしましてございます」「なんと、断ったのか?」 ...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第44話 『槍太救出と各国機関』

2024年11月28日 SPROの地下会議室 昨夜からSPROの専門スタッフによって槍太そうた救出作戦の具体的な計画が練られていた。藤堂は大型スクリーンに廃工場の3Dマップを映し出す。「偵察部隊の報告によると、地下には大規模な研究施設が存在...
『新しい国 ―空母飛龍から、最後の戦いへ―』

第2話 『昭和17年・飛龍からの来訪者』

2025/1/20(令和7年1月20日) 太平洋 ミッドウェー海域 護衛艦『いずも』の艦橋では、艦長の石川と隊司令の小松が驚きの表情を浮かべていた。目の前の海上に、突如として現れた数百人の遭難者たち。 さまざまな格好の人間が遭難していたが、...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第341話 『琉球とオランダ』

元治元年八月二十七日(1864/9/27) 江戸 大村藩邸「さて次郎、次はいかにすべきかの」「は、イギリスが本気を出してくればかなり難かたし事様ことざま(難しい状況)にございますが、そうならぬよう各国の公使館や新聞各社には根回しをしておりま...
八紘共栄圏を目指して

第817話 『セバスティアン・ロドリゲス・セルメーニョの災難』

文禄四年九月二十五日(1595/10/28) 「煙突? 蒸気? 一体何を言っているのだ? 冗談ではない。そんな船があるはずがない」 スペインの使節は不思議そうな表情で艦橋を見回し、黒い煙を上げる煙突を指さした。事態を理解できず困惑している様...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第340話 『ヴィクトリア女王とイギリス議会、そして朝廷からの叙位任官』

元治元年八月十五日(1864/9/15) イギリス ロンドン バッキンガム宮殿「首相、いえ、パーマストン卿きょう、もう余が聞きたいことはわかっているでしょう? 毎日毎日、市井を賑にぎわせている噂を聞いたのだけれど、さすがに噂でこれだけ盛り上...
八紘共栄圏を目指して

第816話 『アルタ・カリフォルニア』

文禄四年九月二十五日(1595/10/28) ヌエバ・エスパーニャは1519年に北アメリカ大陸、カリブ海、太平洋、アジアにおけるスペイン帝国の副王領を指す名称であるが、その支配領域は太平洋においては皆無であった。 元亀二年(1571年)四月...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

時系列・あらすじ

以下、旧暦表示。随時更新します。1837年天保7年11月: 50歳の男が幕末の大村藩下級藩士に転生。若い妻と息子がいる状況に戸惑うが、純顕と純熈に仕え、列強に対抗する決意を固める。前世の記憶を頼りに、激動の幕末を生き抜こうと覚悟する。天保7...
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~

第1話 『転生?』

1589年2月28日 オランダ アムステルダム <フレデリック・ヘンドリック> 重たい目をゆっくりあけた瞬間、ガン! と痛みが走った。 ズキンズキンと頭が痛み、喉はカラカラに乾いていた。薄暗い天蓋(ベッドの天井にあるフリルのカーテン状の物)...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第339話 『対英、対列強会議』

元治元年七月十四日(1864/8/15) 江戸城 御用部屋「さて方々、これより先のイギリスならびに列強に対する策を論じたいと存じます」 集まったメンバーは下記のとおり。 ・将軍後見職 一橋慶喜 ・政事総裁職 松平春嶽 ・大老筆頭 安藤信正 ...
八紘共栄圏を目指して

第815話 『電気と蒸気』

文禄四年八月二十二日(1595/9/25)「忠右衛門、これが例の『電信』なるものか?」 と純正は問いかけた。現代からの転生人である純正であったが、その機械自体を見るのは初めてである。 肥前国では天正三年(1575)にライデン瓶の開発が完了し...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第338話 『ロシアの対日、対英戦略』

元治元年七月三日(1864/9/4) 箱館「クリミアではイギリスに屈辱的な敗北を喫しましたが、まさか日本がイギリスを打ち負かすとは……。日本にはこれまで散々な目に遭わされてきましたが、今回の件は今後の対日外交の指針を見直す必要があるかもしれ...
八紘共栄圏を目指して

第814話 『ロシア・ツアーリ国のフョードル1世』

文禄四年七月十七日(1595/8/22) ロシア モスクワ イワン雷帝の息子であるフョードル1世が崩御して5年。 崩御前から摂政であったボリス・ゴドゥノフは次々に政敵を駆逐し、事実上の権力者であったが、フョードルの崩御後に即位してツアーリと...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第62話 『山本先輩』

1986年(昭和61年)3月16日(日) <風間悠真> 山本つばき製油所。 これが山本先輩の実家で祖父母と両親がやっている。父親は主に営業で外回りをしていて、母親は経理や農作業をしているそうだ。祖父母はもういい歳だけど、元気らしい。 長崎県...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第336話 『パーマストン内閣総辞職?』

元治元年五月三十日(1864/7/3) -緊急電報 発 上海東インド清国艦隊司令部 宛 海軍大臣  日本にて全艦隊壊滅。キューパー提督以下戦死。キング提督捕虜。大半の艦船撃沈又は拿捕だほ。 アジア権益に重大危機。外交・軍事対応の指示急務。-...
『新しい国 ―空母飛龍から、最後の戦いへ―』

第1話 『ミッドウェー』

昭和十七年六月六日(1942/6/6)23:30(現地時間 1942/6/6/02:30)ミッドウェー海域 第二航空戦隊司令官である山口多聞司令官は、飛龍の艦橋で静かに立っていた。炎と煙が艦を包み、爆発音が断続的に響く中でも、彼の表情は穏や...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第335話 『鹵獲戦利品の分配』

元治元年五月十六日(1864/6/19) |鹵獲《ろかく》したイギリス軍艦を大村藩の海軍工廠こうしょうで修理しているころ、大村・佐賀・長州・薩摩・幕府の間ではその分配協議がなされていた。 五大老とはいえ、土佐藩、加賀藩、仙台藩は除外されてい...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第334話 『最終決戦』

元治元年四月十一日(1864/5/16) 蓋井ふたおい島東岸沖「さーて、次郎様の言うとおりに……おお! あれは! どこの艦だ?」「艦橋-見張り! WhiteEnsign! イギリス艦隊です!」「よし来た!」 佐賀藩艦隊旗艦である甲子こうし丸...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第333話 『同航戦』

元治元年四月十一日(1864/5/16) 彦島の北西、竹ノ子島の南西沖で、同航戦が始まった。「目標、右舷敵艦、撃ちぃ〜方、始め!」 針路、速度を同じくしての正面からのぶつかり合いである。次郎の指令のもと全艦一斉に砲撃を開始した。14隻対8隻...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第332話 『下関戦争-長州海軍と幕府海軍-』

元治元年四月十一日(1864/5/16)「くそっ! やはり無理か!」 助けられる味方は助けなければならない。 人道的見地からはもちろん、戦力保持の意味合いもある。しかし、それがために全体が危険にさらされては意味がないのだ。一分一秒を争う判断...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第43話 『アメリカのNIAPと中国の特殊現象調査局、そしてロシアのIIA』

2024年11月27日 SPROの地下会議室 藤堂は修一たちを前に、重い表情で会議を始めた。「槍太そうた君の失踪について、新たな事実が判明した」 その言葉に全員が身を乗り出す。「アメリカのNIAP(National Institute fo...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第331話 『フランス・アメリカ・オランダ艦隊』

元治元年四月十一日(1864/5/16) 男島沖 イギリス艦隊旗艦上「艦橋-見張り! ロシア艦隊停止! 距離1,500ヤード!」「……副官、ロシア艦隊に通信を送れ、文面は、こうだ」 -発 大英帝国東インド・中国艦隊増援艦隊司令官 宛 ロシア...