殿

横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に

第52話 脅威の、驚異の、二万四千貫文。

堺から鉄砲鍛冶職人と、薩摩から造船職人を招致して、軍船、鉄砲、大砲の国産化を試みている。鉄砲は有馬より早く、そして有馬の追随を許さない様な品質と、生産量を築きあげよう。 その視察も含めて、今日は忠右衛門管轄下の技術街に来ている。面高郷全域だ...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第47話 後藤家嫡男の誕生と暗雲

「殿、至急お知らせしたき儀がございます」 なんだ? いい話か悪い話か?「武雄後藤家、嫡男誕生の由にございます」「なに?」  俺は声に出してしまったが、何かを心の中でぐっと押しつぶした。それは感情を押し殺すとかではない。歴史通りに動いている確...
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第44話 恐怖の謹賀新年

永禄五年 正月 小佐々城 沢森政忠 数え十三になった。当主をついではじめての正月だ。小佐々城にて新年の祝いの宴が開かれている。 最高級せっけん「沢森TSUBAKI」←多分誰も読めないから雰囲気で刻印した。  高級せっけん「沢森NATTA-N...
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第43話 山内二十六ヶ山の総領 神代勝利

肥前国 波佐見 内海城 神代勝利「お初に御意を得まする。沢森平九郎政忠にございます。」 若いな、息子長良より一回り下位か。 内海殿と私は同時に挨拶をし、まずは内海殿がこの若い彼杵の領主に話しかけた。「堅苦しい挨拶は良い。先だってから利三郎殿...
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第42話 永禄四年末評定 十年戦略策定と短期目標

永禄四年十二月 沢森城 沢森政忠 年末を迎えるにあたって、家臣を一堂に集めて評定を行った。今後は定期的に行おう。 当主 沢森政忠 親族衆 筆頭 沢森政種(父) 親族衆 外交方 沢森政直(次男・政忠の叔父) 親族衆 殖産・技術方 沢森藤政(三...
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第40話 製塩事業部、倒産?

忠右衛門の声に耳を疑った。だって、塩だよ塩。原価ゼロの。0だよ。そして専売商品で貴重で、瀬戸内海にはいくつも! 塩で財をなした豪商がいたはず。 そして何より、この当時の製塩法より生産量も人件費も、すべてにおいて優れているはずなんだ。コストが...
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第39話 仮にもわたくしは主君ですよ!?

永禄四年 十一月 沢森城 沢森政忠「なんだこのざっくり三昧な絵図は? しかもあとよろしくって!」「いや、だからざっくりと言うか、深沢家は代々うちに仕えてくれてるけど、漁師の家系で平時は漁にもでてるんでしょ?」「いや、まあ、そうだけど。それに...
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第38話 調略と石宗衆の誕生

せっけんの生産と販売の目処はついた。高級石けんを販売して、領内のみで普通石鹸を売る。そのために、イワシの油をまぜた。 臭いは強いが値段が菜種の半分程度なので、臭いが気にならない程度にまぜて、三分の二程度に原価をおさえたのだ。 もちろん基本的...
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第35話 平戸道喜の悪魔計画!

「お初に御意をえまする、平戸道喜にございます」 男は平伏しながら言った。「面をあげよ」 歳の頃は五十前位であろうか。にこやかな笑顔の奥に、強い意思を感じる。「それでその、平戸の商人が俺になんの用だ? まさかわざわざ平戸から世間話でもなかろう...
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第34話 硝石としいたけは長ーい目でみよう。

一度、初心に返ってどんな産業が可能で儲かるか、できるだけ考えてみよう。まずはそれからだ。 ■山(農業) ・菜の花(菜種油と食用、ビタミンC……南蛮船に売る壊血病予防)  ・小麦から小麦粉でパンを作る。……食用とパンくずを消しゴムに。  ・野...
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第32話 上松浦党の波多親

永禄四年(1561年) 六月 沢森城「して、どうであった?」 俺は利三郎の報告を受けた。ひと月ほど前から粘土の調達と外交をまかせていた件だ。「は、内海、福田とも感触は良好でござった」 利三郎は上機嫌だ。良い内容なのだろう。「両家とも、力のあ...
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第31話 平戸道喜と石鹸

永禄四年 六月初旬 大村城下 平戸道喜 街全体の賑わいはそれほどでもない。ごくごく普通だ。 いや、それ以下かもしれない。昨日は平戸から茶の買付で嬉野に行った後、大村の城下町で妙な物が売られている噂を聞いて、帰る前に遠出してやってきた。「さあ...
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第30話 灰も油も絶対数が全く足りない。

足りない足りない足りない。まあああったく足りない。 現状で並行してやっている事といえば、陸路では中浦-多比良と横瀬-川内の関所の廃止。(EUみたいな感じ?) 商人の往来を増やすためだが、小佐々とは寄り親寄り子に近い存在。関銭はもともとないに...
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第29話 利三郎と忠右衛門

永禄四年(1561年) 五月 岳の城 沢森利三郎政直 どたどたどたどたどた!  忠右衛門と二人で主殿に向かう。なんでまた、いきなりなんだ?「殿!」「殿!」 主殿の下座には先日家督を相続したばかりのわが殿、平九郎様がいらっしゃった。我らが中に...
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第27話 神!まじ神!!おばあちゃんの知恵袋

さて、さっきの四項目にいろいろと当てはめて考えてみよう。 一、重要で緊急性の高い仕事。 二、緊急ではないけれども重要度が高い仕事。 三、重要度は低いけれども緊急性が高い仕事。 四、重要度と緊急性が低い仕事。 この中で重要な事、それは生き残る...
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第26話 転生人から674石の領主へ

家督をついだ。実感は、あまりない。儀式は滞りなく終わった。小佐々の殿様にも家督相続の報告に行ったが、喜んでくれた。親父が存命中だから、てっきり相続前に反対するかと思っていた。 ……親父め、裏から手をまわしやがったな。 親父とはあれから、いい...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第21話 推参!深沢勝行。蛎浦の海戦③

未一つ刻(1300) 沢森政忠「妙だな」 寺島水道をまっすぐに南下して、大島と蛎浦かきのうら島の間にある中戸瀬戸に向けて進路を西にとってしばらくした頃、親父がポツリとつぶやく。「いかがされましたか?」「島を見てみろ。蛎浦湊みなとの煙が消えて...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第19話 海賊の誇り 初陣への覚悟 蛎浦の海戦①

四月九日 午の正刻 四半刻すぎ(正午十二時半)ごろ 部屋で具足をつけていると、どたどたどた! と廊下を早歩きしてくる音がして、聞き耳をたてる。「殿!」 どなるでもなく、叫ぶでもなく、ある種強い確認めいた意思を感じる声を、俺は聞いたことがあっ...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第13話 平戸の南蛮船誘致と宗教改革の提案

疑いと興味と期待とがまざった表情で俺を見ている親父に対して、俺は淡々と答える。 「可能です。ただし父上はもちろん、小佐々の殿様のお力も必要です」「詳しく話してみろ」「はい、現在南蛮船は九州のいろいろなところに来航し、各大名領主も率先して貿易...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第8話 美しい姉と忘れた記憶―戦国時代の兄妹の再会

永禄四年 四月 沢森城 喜々津御前の居室 沢森政忠 日差しの差し込む中庭に面した部屋のなかで、姉である喜々津御前と息子の幸若丸、そして妹の雪姫が、3人で遊んでいた。「義姉上、今少しよろしいでしょうか?」 俺は深呼吸して声をかける。「いいです...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第7話 転生者の目覚め―父との対話で明らかになる歴史の変遷

え? ええ? 今なんて? 横瀬浦がうちの領地? それやったらもう歴史変わってるやん! サワノモリ村の名前どころじゃないぞ!「それはいったいどういう……?」「どうもこうもあるか! !」 そう言って親父は、机をドン! と叩いた。 「生き様の覚え...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第6話  未来人の言葉「父に伝えるべき重要な情報」とは?

翌日、父の部屋を訪れた。 なんて切り出そう? どう説明しよう? 結局昨日はあまり寝られなかった。(実は僕、450年後の未来から転生した未来人で……) あほか。怪我の後遺症だから、もうだめだ! と次男の弟に期待がかかるだけだ。(父上、8月に平...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第5話 戦国にて初の決断の時〜横瀬への南蛮船寄港計画〜

鋭い! 絶妙に鋭い! ベタすぎるくらい鋭い! ていうか、意味不明なこと書いてぶつぶつ言ってたら誰でも(どうした?)ってなるよね。 前世でも弟いたけど、どっちかって言うと無口で職人気質しょくにんかたぎだったから、新鮮っちゃ新鮮。……いやいやい...
方言全訳バージョン

【標準語全訳】第299話 工部省における、石炭からコークスへ「ビーハイブ炉」の研究開発

※本文の標準語訳です。 対馬の宗義調の尽力もあり、朝鮮半島からの技術者の招聘に成功してはや一年半。波佐見、有田、伊万里、三川内、唐津など肥前の各地で陶磁器の製造が始まっている。 原料となる陶石は南肥後の天草で多量に産出するし、肥前各地で発見...
年表・統治機構

小佐々家統治機構・軍編成概要(忘備録)

以下、特に大学・軍編成は随時更新()内の年齢は1590年時点 当主  小佐々純正(沢森政忠・正一位関白太政大臣)  顧問 沢森政種(父・従四位下弾正大弼) ■省庁 # 戦略会議室(内閣)完全体制図(天正19年/1590年) ## 構成メンバ...
人物紹介

人物紹介③(51話~126話)

( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり)橘屋又三郎(38)※堺の鉄...
人物紹介

人物紹介①(1話~11話)

( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり)沢森平九郎政忠(12)本編...