西国の動乱、まだ止まぬ 第351話 薩州島津家と伊東祐青、御教書の真偽とくすぶる火種 永禄十二年 十月二十二日 都於郡城 伊東家に対する幕府の御教書の真偽を確かめるため、小佐々の使者がその書状を幕府へ持参した。しかし祐青は純正の言葉に従いつつも、もし偽書だった場合の処罰を考えていたのだ。 仮に偽書だったとしても、祐青自身は一... 2023.08.08 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第350話 息子織田勘九郎信忠より父である織田弾正忠信長への手紙 永禄十二年 十月 岐阜城 父上、勘九郎(信忠)が筆を取りまする。 小佐々家中の新造の船ガレオンなるものにて薩摩へ向かいて、弾正大弼様の戦を見届け奉るという、光栄の任を受け候えど、我が身は合戦の見届け役に過ぎず、合戦への介入は一切ないと契り、... 2023.08.08 西国の動乱、まだ止まぬ
肥薩戦争と四国戦役 第347話 九州平定セン、然レドモ先ハ尚長シ……。② 十月十九日 午三つ刻(1200) 日向国紫波洲崎村(宮崎市折生迫) な! 祐青すけきよが目を見開き純正を注視した。「めっそうもございませぬ! 誰がそのような事を。許せませぬ」。 純正は落ち着いて祐青を制止した。 「修理亮よ、余はその方が嘘... 2023.08.07 肥薩戦争と四国戦役
肥薩戦争と四国戦役 第344話 肥薩戦争⑬九州探題と三州守護 永禄十二年(1569) 十月十三日 未一つ刻(1300) 内城沖 金剛丸 純正の一言で場がよくわからない雰囲気になってしまったが、もう昼である。小腹も空いたことで、昼食となった。 食事をしてコミュニケーションをとり、相手との親和度を高める... 2023.08.06 肥薩戦争と四国戦役
肥薩戦争と四国戦役 第343話 肥薩戦争⑫無条件降伏か滅亡か 四百年の名門島津家の危機 永禄十二年(1569) 十月十三日 巳の三つ刻(1000) 内城沖 金剛丸 「それで始めましょうか」 外務大臣の利三郎が話を進めようとする。小佐々側は純正と利三郎、鍋島直茂に尾和谷弥三郎、佐志方庄兵衛である。 島津側は義久に義弘、歳久に家久... 2023.08.05 肥薩戦争と四国戦役
北九州を二分する 二つの二虎競食の計 第161話 第二回練習艦隊 琉球編 永禄十年 十一月 琉球国 那覇湊 籠手田安経 それにしても、心地よい。わかっていたが、さすが南国だ。十一月なのに寒くない。 前回の親書のおかげで問題なく那覇港に入港できた。 しかし前にも感じたが、なんだか活気がない。殿から聞いていた那覇の印... 2023.05.23 北九州を二分する 二つの二虎競食の計
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に 第56話 本当にあった奴隷貿易 姉川六太 沢森政忠「は?」 成金がすっとんきょうな声をあげた。「は? ではない。いくらだ? と聞いておるのだ」「ま、まさかお買いになるので?」「なんだ、お前は人買いではないのか? 誰に売るつもりだったのだ?」「へえ。南蛮の商人が買うと聞き、やってまい... 2023.05.01 横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に 第52話 脅威の、驚異の、二万四千貫文。 堺から鉄砲鍛冶職人と、薩摩から造船職人を招致して、軍船、鉄砲、大砲の国産化を試みている。鉄砲は有馬より早く、そして有馬の追随を許さない様な品質と、生産量を築きあげよう。 その視察も含めて、今日は忠右衛門管轄下の技術街に来ている。面高郷全域だ... 2023.04.30 横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に 第51話 永禄遣欧使節団、渡海する。 同年 五月 ついに! ついに決まった! 横瀬浦開港! 史実より三ヶ月早い開港である。豊後から布教長トーレスが大友宗麟の書簡をもって横瀬浦へ到着。トーレス自身が書簡を持ってきた事が大きい。 やった! 薩摩に勝った! ! 俺は不死身でもなけれ... 2023.04.30 横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート 第33話 石鹸大量生産と販路拡大のまっき~!(の巻) 書斎で書き物をしていると……。もちろん試作品の鉛筆で! 忠右衛門が入ってきた。うーん、ちょっと報告を聞くのが、気が重い。大体予想がつく。「その後、石けんはどうだ?」 まず短期間で収益をあげそうなのが、石けんと鉛筆だ。「は、売れ行きは好調に... 2023.04.17 二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。 第13話 平戸の南蛮船誘致と宗教改革の提案 疑いと興味と期待とがまざった表情で俺を見ている親父に対して、俺は淡々と答える。 「可能です。ただし父上はもちろん、小佐々の殿様のお力も必要です」「詳しく話してみろ」「はい、現在南蛮船は九州のいろいろなところに来航し、各大名領主も率先して貿易... 2023.04.07 歴史改変仕方ない。やること多すぎです。
年表・統治機構 1561年~1565年(忘備録) 1561年(永禄四年)4月 転生蠣浦の海戦5月石けんの製造・販売開始鉛筆の研究製造開始綿花増産計画(同時にふとん製造)硝石製造の研究開始「ナタ目」法による椎茸試験栽培同「種駒」式栽培研究開始切り干し大根の生産製造・研究開始びわ・パン・麦酒・... 2023.03.17 年表・統治機構
年表・統治機構 小佐々家統治機構・軍編成概要(忘備録) 以下、特に大学・軍編成は随時更新()内の年齢は1590年時点 当主 小佐々純正(沢森政忠・正一位関白太政大臣) 顧問 沢森政種(父・従四位下弾正大弼) ■省庁 # 戦略会議室(内閣)完全体制図(天正19年/1590年) ## 構成メンバ... 2023.03.16 年表・統治機構
人物紹介 人物紹介⑤(273話~347話) 種子島時尭(33)※273話種子島氏第14代島主。日本に最初に銃を導入し、国産化に導いた。小佐々家の南方戦略にともない、冷え切っていた島津家と関係を清算するため、同盟を結ぶ。仲屋乾通(51)※戦国期の豊後の豪商。通称は次郎左衛門。享禄・天文... 2023.03.05 人物紹介
人物紹介 人物紹介③(51話~126話) ( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり)橘屋又三郎(38)※堺の鉄... 2023.03.03 人物紹介