11~20話の登場人物

 田中 健太(たなか けんた) / ケント・ターナー
 地球から異世界への転移者。自由に行き来可能。現代日本の知識を活かして活版印刷機を完成させるが、その技術が魔法省や技術省との権力闘争の火種となる。仲間と家族を守るため、モロタダ親王の庇護下に入るも工房を襲撃され、地球への一時避難を決断。社宅退去問題や仲間の生存問題に直面しながらも、持ち前の行動力と決断力で困難に立ち向かう。

 エリカ・ハーブマン (薬師寺エリカ)
 野盗に襲われたレイナを、健太が持つ現代のLEDライトを駆使して闇夜の手術で救うなど、外科医としての卓越した技量を発揮する。地球帰還後は、自身の肉体が昏睡状態で存在することを知り衝撃を受ける。元カレである病院の院長・山城に対し、過去の秘密をちらつかせながら「脅迫」まがいの大胆な交渉を仕掛ける。

 ルナ・アルケミア (月詠ルナ)
 魔法省の部隊による工房襲撃の際、護身用に開発した化学薬品による煙幕で抵抗を試みるも、魔法の力の前に負傷してしまう。地球への帰還後、自分がこの世界では昏睡状態の人間として存在している事実に直面し、戸惑いを隠せない。仲間たちと共に、異世界へ戻るための物資調達を担当する。

 マルクス・アイゼンハルト(愛染春人)
 魔法省の襲撃から仲間を守るため、ドワーフから贈られたオリハルコン製の剣で果敢に戦うが、魔法攻撃を受け負傷する。地球に帰還し、自分が死んだのではなく昏睡状態で存在していたことを知る。持ち前の行動力で、秋葉原やアメ横での物資調達チームの中心的な役割を担う。

 レイナ・ターナー
 野盗の矢に倒れ生死の境をさまようが、エリカの手術によって命を救われる。夫が別人「田中健太」であるという衝撃の事実を告白されても、彼への信頼は揺るがず、家族として共に地球へ渡ることを決意。未知の世界である日本でも、健太を支えようと気丈に振る舞う。

 アン(アンナ)・ターナー
 父(健太)や母と共に、未知の世界である地球へ渡る。父の正体を知っても変わらず純粋に慕い続けている。社宅退去の危機に瀕した際には、その無垢な一言が事態を打開するヒントを与えた。現代日本の進んだ文明に目を輝かせている。

 クロノス・ギアハート
 健太が完成させた活版印刷機の革新性を高く評価するが、その技術が魔法省と技術省という二大権力から圧力を受けることになり苦慮する。ギルドの仲間たちを守るため、王家の庇護を受けるという健太の苦渋の決断を受け入れる。

 ガルド、リーナ、セラ
 Bランク冒険者パーティー「鋼鉄の盾」のメンバー。レイナが矢で負傷した際、エリカの矢継ぎ早の指示に従い、松明で傷口を照らすなど手術の補助を行った。

 トム(トーマス・デューラー)
 王都の街角で悪徳商人に虐げられていた孤児。正義感から助けに入った健太に恩義を感じ、彼の養子兼弟子となる。手先が器用で働き者であり、健太を「親方」や「お父さん」と呼び、新しい家族の一員としてすぐに馴染んだ。

 アルフレッド・アシュビー
 街で健太の窮地を救った、品のある謎の少年。その正体は王族であり、アスカノミヤ第2王子のアリフミ。アリフミ(アルフレッド)王殿下。ケントの技術力と人柄に興味を持ち、父であるモロタダ親王に引き合わせることで、彼が権力闘争を生き抜くための重要な後ろ盾となる。

 アスカノミヤ・モロタダ親王
 アルフレッドの父で、現在は没落した王族アスカノミヤ家の当主。ケントの印刷技術の価値をいち早く見抜き、その技術を王家の管理下に置くことで、自らの家の復権を狙う野心家。魔法省や技術省からケントを守ることを提案する。

 アポロ・ルミナス
 魔法省の襲撃で一行が絶体絶命の窮地に陥った際、突如現れて圧倒的な力で襲撃者たちを退けた銀髪の謎の青年。詠唱なしで大規模な空間魔法を操るなど人知を超えた実力を持つ。健太のことを「研究対象」と呼び、強い興味を示している。

 山城 孝之
 エリカたちが昏睡状態で入院している総合病院の院長。エリカの大学時代の同期であり、元恋人でもある。昏睡状態のはずの彼女が目の前に現れたことに驚愕し、常軌を逸した要求に混乱するが、健太が提示した「証拠」を確かめるべく行動を共にする。

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