天下百年の計? 第711話 『最上の馬揃えと商人の動き』 天正十二年九月十八日(1583/11/2) 新政府庁舎 武田州……清水湊8万貫 徳川州……大浜湊10万貫 浅井州……小浜湊7万貫 里見州……館山湊9万貫 畠山州……七尾湊8万貫 大宝寺州……酒井湊6万貫 各州から港湾整備の予算申請が出たが、... 2024.07.08 天下百年の計?
天下百年の計? 第708話 『琉球州誕生か』 天正十二年四月二十六日(1583/6/16) 諫早城 前回の会議で決まった新政府の歳入を調べ上げた。補助金を支払った残りの純粋な歳入だ。 小佐々州……553,346貫 織田州……219,912貫 武田州……76,758貫 北条州……74,3... 2024.07.03 天下百年の計?
天下百年の計? 第707話 『財政と琉球領土編入問題』 天正十二年三月五日(1583/4/26) 肥前国庁舎 「そ、それは、あまりにも無体ではありませぬか? 我らから四割もお取りになるとは」 一人ではない。全員がそう言って場が騒然となった。信長は黙って目をつむり、聞いている。「では一つだけお伺い... 2024.07.02 天下百年の計?
天下百年の計? 第706話 『一応の決着。その後の新政府会議』 天正十二年三月五日(1583/4/26) 肥前国庁舎 数度による肥前国内での協議の上で、大日本国新政府の会議に臨む純正であったが、いくつもの懸念があった。 ・越後奥州問題 ・財政問題 ・大日本国憲法への批准 参加大名は小佐々純正、織田信長... 2024.07.01 天下百年の計?
年表・統治機構 新政府統治機構 小佐々家……肥前州(以下内訳) ■中国地方……長門県(以下県)・周防・安芸・石見・出雲・隠岐・伯耆・因幡・但馬・美作・播磨・備前・備中・備後。 中国総督府・安芸吉田郡山(総督:毛利輝元)。 ■四国地方……讃岐県(以下県)・阿波・土佐・伊予・... 2024.07.01 年表・統治機構
天下百年の計? 第705話 『越後と残りの奥州』(小佐々家中会議) 天正十二年閏うるう一月十一日(1583/3/5) 肥前国庁舎 本当に小佐々が全部の金を出すのでいいのか? 何か良い方法はないのか? 純正は戦略会議室のメンバーを集めての会議の中で、想定問答を行った。 来るべき新政府の会議における、越後の上... 2024.06.29 天下百年の計?
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第9回 『大官彌勇馬と邪馬壱国の国際情勢』 正元二年六月二十五日 邪馬壱国 方保田東原宮処かとうだひがしばるのみやこ「申し上げます! 彌勇馬みゆま大官様、お戻りにございます!」 兵士が大きな声で叫び、邪馬壱国大官である彌勇馬将軍の帰国を知らせた。ドタドタドタと宮殿正面の庭を歩いてくる... 2024.06.26 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
天下百年の計? 第702話 『公方の京都帰還と北条の減封、佐竹と宇都宮』 天正十一年十二月二日(1582/12/26) 小田原御所「嫌じゃ嫌じゃ! 何ゆえ余が官を辞して上洛し、信長と純正に頭を垂れねばならぬのだ!」 新政府からの通達を聞いた義昭は、書状を破り捨て、激昂げきこうしている。 新政府の情報を探りつつ、... 2024.06.24 天下百年の計?
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第4話 『烏丸鮮卑東夷伝倭人条』2024年6月10日(月)深夜 2024年6月10日(月) 深夜 福岡市博多区自宅マンション <修一> 俺は大学の非常勤講師であり、考古学者(論文評価されていないから卵?)であり、関連する本を書いたり(売れてない)、ウェブサイトの運営(ブログ)をして生活している。 分不相... 2024.06.19 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第691話 『ヌルハチ』(1581/12/12) 天正十年十一月十七日(1581/12/12)「そうか、ヌルハチが一統したか」「は、今は足場固めをしているようですが、直に他の女直へも勢力を拡げようとするでしょう」「うむ。張居正はいかがだ? 持ち直しそうか?」「それは未だわかりませんが、官を... 2024.06.11 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第690話 『公方と朝廷と北条』(1581/6/17) 天正十年五月十六日(1581/6/17) 小田原御所 小田原御所とは、逃亡してきた義昭のために氏政が建てた仮初めの御所である。史実でも小弓公方だ古河公方だと、よくわからない関東公方がいたが、義昭は名実ともに小田原公方となってしまったのだ。 ... 2024.06.10 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第681話 『大日本政府樹立に向けての第二回会議』(1580/10/23) 天正九年九月十五日(1580/10/23) 大同盟合議所「内府殿。つかぬ事をお伺いするが、蝦夷地の蠣崎ならびに奥州の大浦と安東、常陸の佐竹に下野の宇都宮が、小佐々の御家中に服属を申し出て、それをお認めになったというのは誠にござろうか」 甲... 2024.06.01 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第676話 『中央政府構想の波紋』(1580/4/3) 天正九年三月十九日(1580/4/3) 南近江 大同盟合議所 「徳川殿。武田殿。此度こたびの所領の件については、大同盟加盟の際の約定の通り、これで仕舞いという事でよろしいな」「異論ございませぬ」「異論、……ございませぬ」 家康は満面の笑みを... 2024.05.27 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第675話 『北条の返事と大同盟政府へ。ガス灯、点る』(1580/2/29) 天正九年二月十五日(1580/2/29) 京都 大使館 「北条より文が届いたが、まさに予想通りだな」 純久が言う。最近は純正が京都に詰めているので、業務は可能な限り補佐の親長や佐吉に任せている。石田一家は能力が高い。父親の正継は京都における... 2024.05.26 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第673話 『信長との対談。御館の乱の形勢逆転』(1579/9/18) 天正八年八月二十八日(1579/9/18) 岐阜城「これはこれは、久しいですな内府殿」「堅苦しい話はやめましょう中将殿。人払いを願えますか」 純正は岐阜城で信長と会見した。すぐに信長は近習に伝え、人払いをする。「久しいな。こうして直に話をす... 2024.05.24 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第671話 『上洛要請のその後と景勝vs.景虎始まる』(1579/6/15) 天正八年五月二十一日(1579/6/15) 小田原城「……! おのれ純正め! このわしに上洛せよだと? なにゆえわしが、成り上がり者の純正に頭を垂れに京まで出向かねばならぬのだ」 純正からの手紙を読んだ氏政は怒り心頭である。 上杉家の家... 2024.05.22 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
小佐々家の状況 天正八年五月十一日(1579/6/5) 小佐々家の状況 -小佐々家の状況- 戦略会議室 ・明国とは現状維持を図り、女真族との友好路線を継続。東南アジアにおいては再度のスペインの侵攻に備える。国内では既存地域の殖産興業と北方資源開拓。 ・奥州諸大名の大同盟参加と、北条への上洛要請。 財務省 ... 2024.05.21 小佐々家の状況
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第670話 『氏政の考えと御館の乱。そしてようやく雷酸水銀』(1579/6/5) 天正八年五月十一日(1579/6/5) 京都 大使館「構いなし、か」 純久は純正からの通信を読んで一言つぶやいた。 要するに主眼が北条への上洛要請であり、上杉に関しては関知しないという事だが、この時点で付き合いはないので、どっちの味方もな... 2024.05.21 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第669話 『上杉景勝と上杉景虎。そして氏政への上洛命令』(1579/5/27) 天正八年五月二日(1579/5/27) 越後の龍、上杉謙信が死んだ。その知らせは越後のみならず近隣諸国に知れ渡り、周辺の諸大名はその動静を固唾を呑んで見守り、あるいは行動に移した。 が、今世は違った。 純正が信長と同じ立場で東に武田と上杉... 2024.05.20 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第668話 『小田原城の北条氏政と椎津城と佐貫城』 天正八年四月五日(1579/5/1) 夕刻 小田原城 小田原城は天下の堅城。総構えの城は何重もの広大な堀に囲まれ、その中に街がある。史実では豊臣秀吉の小田原攻めを前に構築されたようだが、今世ではすでに出来上がっていた。「こりゃあ大したもんだ... 2024.05.19 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第667話 『磯根崎沖海戦』(1579/4/30) 天正八年四月五日(1579/4/30) 未一つ刻(1300) 上総竹岡湊沖~磯根崎沖「艦橋-見張り」「はい艦橋」「右六十度、距離三○(3km・海軍ではメートル法基準)、小舟多数。南に向かっている」 見張りの報告を受けた艦長をはじめとした参謀... 2024.05.18 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第666話 『北条軍上総上陸! 義重軍防戦一方となる』(1579/4/30) 天正八年四月五日(1579/4/30) 上総 椎津城 「申し上げます! 敵襲! 北条にございます!」「なにい! ? 数は?」「数は不明! まず先手として千葉の二千が国境を越えて向かって来ております!」 「急ぎ備えを固めよ! 久留里城に遣いを... 2024.05.17 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第665話 『房総騒乱、義頼起つ』(1579/4/25) 天正八年三月三十日(1579/4/25) 久留里城 義弘没後 四十九日 義弘の四十九日の法要が終わった。 元服し里見義重となった梅王丸の前に立ち、一礼して去る一団があった。里見義尭たかの息子で義弘の弟であり、義重が生まれるまでは義弘の養子と... 2024.05.16 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第105回 『蝦夷地の石炭と越後、松代、相良の油田。買い占めへの道』(1848/11/27) 嘉永元年十一月二日(1848/11/27) <次郎左衛門> 適塾の5人が戻ってきた。 洪庵先生の体調は問題ないようだけど、毎月の食事と運動の記録は送って貰っている。そしてその5人は、帰郷の喜びを味わわせる暇もなく、信之介のところに問答無用で... 2024.05.09 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第655話 『凱旋と織田家』(1578/7/5) 天正七年六月一日(1578/7/5) サン・ペドロ要塞「なんだ、これは。これがあのサン・ペドロ要塞なのか……」 城壁は全周囲で崩れ落ち、かろうじて陥落していないが、すでに風前の灯火であるのは誰の目にも明らかであった。艦砲射撃で無力化された砲... 2024.05.06 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第640話 『虚々実々、南海の大戦まで半年か?』(1578/4/18) 天正七年三月十二日(1578/4/18) マニラ 小佐々軍駐屯地「なに? 知らぬだと? ふ、ふふふふふ。喰えぬ男のようだな、玄蘇げんそよ」「は。なにぶん知らぬ存ぜぬの一点張りでして。されど、やつらは時間稼ぎをするつもりのようです」 景轍玄蘇... 2024.04.20 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第624話 『日ノ本大同盟内の経済格差と移住問題』(1576/2/9) 天正五年一月十日(1576/2/9)永禄四年四月(1561)に、沢森平九郎政忠として転生して15年がたっていた。その治める版図は北は北海道の北西岸、南は鹿児島県のトカラ列島、東は静岡県の吉原湊(租借地)に、西は五島列島までに及んでいた。小佐... 2024.04.01 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第620話 『朝鮮貿易拡大と女真族への援助』(1575/4/21) 天正四年三月十一日(1575/4/21) 対馬の宗氏を介した李氏朝鮮との貿易も、ここにきて様子が変わってきていた。ずいぶん前に対馬の宗氏と五島の宇久氏は純正に服属し、その交易権を委譲していたのだ。 当初より純正は積極的に明を除く諸外国と交... 2024.03.25 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第618話 対イスパニア戦、再び?(1575/2/20) 天正四年一月十日(1575/2/20) 諫早城『フィリピン全土占領の大儀とそれに付随する戦略会議』が純正の主導で開催された。 開催というより議題に上った案件で、最重要課題の一つだったために、特別に時間を割いたのだ。「フィリピン全土を占領した... 2024.03.23 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第614話 条件を出せる立場と出せない立場(1574/10/26) 天正三年十月十二日(1574/10/26) 交渉2日目 茂木城 北条氏と里見氏の間の和睦は、北条氏が里見氏に対して安房・上総・下総(千葉氏の佐倉城以東)の領有を認める事で成立した。もっとも下総に関しては書面上だけの事である。 それは氏政もわ... 2024.03.19 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第610話 駿河~伊豆大島~安房航路(1574/9/24) 天正三年九月十日(1574/9/24) 七月の里見義弘による発議のあと、後方支援を受けられると分かった里見軍は、下総の北条勢の城へ襲いかかった。 もともと下総は、千葉氏を中心として他の国人衆がまとまっていたのだが、そこに先代の里見義尭が勢... 2024.03.15 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第606話 新型戦列艦の就役と艦隊編成(1574/8/17) 天正三年八月一日(1574/8/17)小佐々城 一室 小佐々家は本家と中浦小佐々家、そして松島小佐々家の三家がある。 純正が本家の家督を継ぐ前から分かれてはいたのだが、11年前の永禄六年、葛の峠の戦いで本家の世継ぎと分家の当主二人が全て討死... 2024.03.11 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第604話 ガレオン船によるセブ-小笠原-アカプルコ貿易 天正三年七月十八日(1574/8/4) そのころ、北関東の下野と常陸においては、北条が攻勢を強めていた。 結城氏はすでに降伏して北条の軍門に降っており、常陸の佐竹と下野の宇都宮は同盟を組んでいたものの、北の那須家と組んだ北条に圧倒されていた... 2024.03.09 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第591話 北方探険艦隊の帰還と暗躍・北条氏政(1573/3/31) 天正二年二月十八日(1573/3/31) 肥前 諫早「よう戻ってきたな三郎右衛門に清右衛門。大義であった」 北方探険艦隊司令の伊能三郎右衛門忠孝と副将の間宮清右衛門森蔵である。 2人は探検艦隊を率いて北海道を西岸から北上し、樺太を発見後に東... 2024.02.22 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第590話 信長の悪あがきと純正の妥協 天正二年 一月十七日(1573/02/19) 近江国蒲生郡 日ノ本大同盟合議所「拒否権の儀、ならびにその他の題目についてもおおよそ得心しておる。然れど一つだけ、一つだけ発議いたしたい」「なんでござろう」 信長は拒否権にしばりをつけられ、あ... 2024.02.21 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第587話 織田信長と武田勝頼の密談会盟。軍事行動合議制の可否 天正二年 一月十四日(1573/02/16) 夜 近江国蒲生郡 武佐宿村 織田宿舎「殿、いかがなさるおつもりですか?」「左様、このままでは織田は完全に小佐々の下風に立ち、顔色をうかがわねばならなくなりますぞ」 光秀の言葉に秀吉が同調する。珍... 2024.02.18 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第586話 何が軍事行動か?その定義 天正二年 一月十四日(1573/02/16) 近江国蒲生郡 武佐宿村 小佐々織田合議所 年が明けて天正二年、純正は朝廷への新年の挨拶と義父への挨拶を終え、合議所にいた。藤子と娘の篤は二条晴良宅に預けている。 小佐々織田合議所という仮称だった... 2024.02.17 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第582話 房総の雄 里見佐馬頭義弘 天正元年(1572)九月二十八日 上総 久留里城「殿! 安房勝山城より急使にございます!」「なんじゃ、騒々しい。通せ」 上総久留里城主であり、安房と上総を治める里見佐馬頭さまのかみ義弘のもとに、安房国平郡勝山城より急ぎの知らせが入ったのだ。... 2024.02.13 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第577話 尚元王の死と万暦帝の即位 天正元年(1572)七月十九日 三ヶ月前に、純正の同盟国(通商和親・準安保)である、琉球王国第二尚氏王統の第五代国王である尚元王が崩御した。 特に名君というわけでもなく、普通の王であったが、古来より王朝の代替わりの際には政情が不安定になりが... 2024.02.08 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第569話 難航する交渉と上杉小佐々代理戦争の余波 天正元年(1572) 四月十五日 富山城 「……他国に軍いくさに出ず、守るに要るだけの最も少なき軍旅を養えればよい、と分きたる(理解している)が、よろしいか」 利三郎のこの言葉が頭から離れない須田満親は、難航した初日を振り返って二日目を迎... 2024.01.31 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第567話 国内と国外~ヌルハチの祖父とフェリペ二世~ 天正元年(1572) 四月十四日 岐阜城 「ははっ」 長秀が苦笑いし、光秀や秀吉はわからないようにため息をしている。「さて、加賀の、本願寺の動きはどうか?」「は、謙信からの計略によって引き起こされた一揆にございましたが、それにより本願寺の我... 2024.01.29 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第556話 純正、婦負郡南部、新川郡南西部を服属させる 天正元年(元亀三年・1572) 四月五日 京都 大使館 発 敦賀信号所 宛 権中納言 複 治部少丞 秘メ 敦賀ニテ 数多ノ 兵船 アリ 帆ノ 紋二ヨリ 奈佐 毛利 小早川 村上 他 山陰 山陽ノ 船手衆 ト 認ム 秘メ 発 権中納言 宛 敦... 2024.01.18 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第525話 越中をめぐる三つ巴、あるいは四?五?の戦い 天正元年(元亀三年・1572) 三月二十日 純正が発議した警察機構の発足については、同時にその教育機関についても言及された。 警保学校や消防学校、海上検非学校が設置され、将来的に幹部を育成するための大学校も検討されたのだ。 また、情報省関... 2023.12.23 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
緊迫の極東と、より東へ 第510話 肥前より能登へ、敦賀にて純正、長政と初対面す。 天正元年(1572) 二月二十四日 越前国 敦賀郡 敦賀「何? 権中納言様が敦賀にお越しになっていると?」 長政は仰天した。 越前の統治においては前波吉継をはじめとした朝倉旧臣が行ってはいたが、三国浦をあらたな領地とした長政は、小谷城に帰る... 2023.12.09 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第502話 信長、三度越前を攻める。 天正元年(元亀三年・1572年) 二月月二日 雪解けを待って織田軍が越前へ侵攻した。 織田家の直轄兵力が四万八千、浅井が一万二千、伊勢の兵が一万三千、合計七万三千である。 これでも十分各地に守備兵を残しているのだ。越前では敦賀郡司が前回の... 2023.12.01 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第501話 悲報?朗報?リスボン王宮にて隣国の不幸を聞くセバスティアン一世 天正元年(元亀三年・1572年) 二月一日 ポルトガル リスボン王宮「陛下、東インド艦隊のフランシスコ・デ・アルメイダ提督より報告文が届いております」 セバスティアン1世は、昨年の三月にも小佐々領の状況を聞いていた。そのアルメイダからのさら... 2023.11.29 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第494話 ヌルハチと越後の龍 上杉不識庵謙信という男 とは言ったものの、超大国・明なんだよな。 放置したとして、万が一の事が起こりえない、とも断言できないところが苦しいところだ。永楽帝の死後の洪熙帝と宣徳帝の時代に、明の国力は充実した。 その後、安定と衰退とを繰り返し、先代皇帝の嘉靖帝の代に北... 2023.11.23 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第492話 明への外交対策……別に、いらんよな? 元亀二年 十二月十二日 諫早城「御屋形様、台湾総督の若林中務少輔様より使者がお越しになっています」「総督の? わかった、通すが良い」 純正は以前台湾問題を閣議で話し合った事を思い出した。 永禄十一年の事件の際、台湾出兵と再度の入植のために明... 2023.11.21 緊迫の極東と、より東へ
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第482話 甲斐武田家、ハードランディング? 元亀二年 十月五日 京都 大使館 先日の純久の申し出どおりに関白二条晴良邸に伺うことになり、三人は午前中から手土産を選んでいた。「関白様は甘味がお好きなので、いくつか中ノ屋の茶菓子店より持ってこさせました。一人一つずつ、進呈なさればよろしい... 2023.11.11 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第475話 義昭、流浪将軍となる 元亀二年 九月二日 京都 室町御所 信長が義昭に提示した条件は二つであった。 人質を出す事と、異見十七箇条を認める事である。義昭にとってはどちらも認められるものではなかったが、交渉の余地はない。 なにせ和睦という体の降伏なのである。 そして... 2023.11.04 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰