信長と純正、そして教え子たち 第912話 『黄昏の聖職者』 慶長七年十月二十一日(西暦1602年12月4日) リスボン 特別法廷に第3回公判の幕が上がった。 法廷周囲には重警備体制が敷かれて、王室保安局員が常時巡回して緊張感が漂っている。 傍聴席にはポルトガルの貴族や商人、都市参事会の代表が静かに並... 2025.08.29 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第911話 『悪魔の技か、真実の証か』 慶長七年十月十八日(西暦1602年11月3日) 第2回公判が始まったが、リスボン特別法廷には前回とは違う空気が流れている。 第1回公判で、アルメイダは枢機卿すうききょうの権威を法と論理で打ち破った。 この事実が傍聴人の心から古い権威への恐れ... 2025.08.27 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第910話 『世界を繋ぐ線』 慶長七年九月二十五日(西暦1602年10月11日)リスボン「……重要な提案があるんです」 その言葉がセバスティアンの注意を強く引きつけた。イタリア商人たちが退出した後に執務室は急に静かになったが、すでに関心は新しい提案に移っている。 「今後... 2025.08.25 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第909話 『法廷準備と新たな同盟~枢機卿裁判とイタリア商人~』 慶長七年九月二十五日(西暦1602年10月11日)リスボン「陛下、枢機卿すうききょうの弁護人はどうなさいますか」 法務大臣が羊皮紙に目を通しながら口を開いた。 教皇特使がローマへ帰国してから2週間が過ぎ、リベイラ宮殿では特別法廷の準備が本格... 2025.08.23 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第908話 『ローマ教皇庁』 慶長七年七月十一日(西暦1602年8月27日)リスボン「よいか、気づかれないよう迅速に任務を遂行するのだ」「ははっ」 セバスティアンが逮捕状に署名した翌朝早く、王室保安局の部隊が静かに出動した。 石畳の道に響く統制された足音が、行き交う者も... 2025.08.21 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第907話 『科学の盾と信仰の刃』 慶長七年三月十五日(西暦1602年5月7日)リスボン大聖堂 毒殺計画の失敗から数日が経過し、枢機卿すうききょうの憎悪は頂点に達していた。「王は悪魔に魅入られた。もはや我らが王ではない。毒を見破る術など人間の業ではないのだ。あれは間違いなく悪... 2025.08.19 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第906話 『賢王の茨の道』 慶長七年二月十三日(西暦1602年4月5日) リベイラ宮殿 セバスティアン1世が政教分離を宣言した後、謁見の間は静寂に包まれていた。 力なく歩きながら部屋を出た枢機卿すうききょうは、恥辱を感じた表情をローブのフードで隠し、彼に従う保守派貴族... 2025.08.17 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第905話 『望むところだ』 慶長七年二月十三日(西暦1602年4月5日)「では兄上、行ってまいります」「うむ、日本はもちろんだが、欧州においてポルトガルの影響力は大きいからな。しっかり頼むぞ」 フレデリックは、先月ポルトガルより届いた技術交流(供与)と『火山の冬』に関... 2025.08.12 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第904話 『賢王セバスティアン1世の探求』 慶長七年(西暦1602年)一月 ポルトガル王国・リスボン アムステルダムから帰国した視察団の報告は、リベイラ宮殿を未曾有の衝撃と混乱に陥れた。 謁見の間は重く冷たい沈黙に支配されている。 玉座の前に整列した重臣たちの顔には、焦りと屈辱、そし... 2025.08.10 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第903話 『ポルトガルの焦燥』 慶長六年(西暦1601年)十二月 ポルトガル王国・リスボン リスボンの空は鉛色の雲に重く閉ざされていた。 本来であれば冬でも気温が高い地域だが、大西洋から吹く風は冷たく湿気を含んでおり、太陽の暖かさを感じられない港町は、北方の地域と同じく活... 2025.08.08 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第902話 『天下治平之大計』 慶長六年十一月四日(1601年11月28日) 帝都・諫早 指令室内では、昼夜を問わず担当者が全国から届く報告を叫びながら作業していた。 壁一面の巨大な日本地図の前では、書記官たちが長い竿さおの先に付けた駒を、目まぐるしく動かし続けている。 ... 2025.08.06 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第901話 『ポルトガルの疑念』 遡ること慶長五年六月(1600年7月) ネーデルラント連邦共和国 ハーグ ハーグのビネンホフにある共和国議事堂の一室で、ネーデルラントで最も力を持つ2人の男が、1枚の報告書を前に腕組みをしていた。 1人は連邦共和国総督、マウリッツ・ファン・... 2025.08.04 信長と純正、そして教え子たち
信長と純正、そして教え子たち 第900話 『黄金の国の飢餓』 慶長五年(1600年)十一月 新生インカ帝国首都 クスコ「……まだ、来ないのか」 絞り出すような声が、がらんとしたクスコの玉座の間に響いた。 皇帝トゥパク・アマルの言葉は、問いかける相手もいないまま、高く冷たい石の天井に吸い込まれて消える。... 2025.08.02 信長と純正、そして教え子たち
一強からの変化 第876話 『佐世保電信開通と大日本国の動向』 慶長四年八月十五日(西暦1599年10月4日) 肥前国佐世保「接続完了!」 太田和源五郎の声が、佐世保の電信局に響き渡った。 諫早から佐世保まで、約56.5kmにわたって敷設された電信線が、ついに開通したのである。 当初は4月に完成予定だっ... 2025.06.10 一強からの変化
一強からの変化 第875話 『純正とフレデリックの密談と協定』 慶長四年七月二十八日(西暦1599年9月17日) 諫早城・純正私室「申し訳ありません、フレデリック殿下。本日の電信施設見学は急きょ延期とさせていただきたく」 純正は朝食後にフレデリックを私室に呼び、予定の変更を告げた。昨夜、一晩中考え抜いた... 2025.06.08 一強からの変化
一強からの変化 第874話 『世界技術・学術同盟』 慶長四年七月二十七日(西暦1599年9月16日)午前「殿下、和蘭(オランダ)の蒸気船から煙が上がっております!」 突然、諫早城の見張り台から報告が入った。 純正は書斎でマウリッツからの親書を読み返していたが、慌ただしい足音と共に直茂が駆け込... 2025.06.06 一強からの変化
一強からの変化 第873話 『金色の時計』 慶長四年七月二十六日(西暦1599年9月15日) 諫早城<小佐々純正> あー、眠……。 オレはコーヒーを飲み干しておかわりを頼み、立ち上がって伸びをする。それから頭の上で手を組んで、左右に体を伸ばした。 次に、前屈して腕を前にやろうとする。... 2025.06.03 一強からの変化
一強からの変化 第872話 『オラニエ公マウリッツからの使者』 慶長四年七月二十五日(西暦1599年9月14日)諫早城「申し上げます殿下! 諫早の湊みなとに蒸気で動く汽帆船。我が国の船ではなく、横に上から赤、白、青の三色の旗を掲げています!」 急ぎ足で入ってきた伝令の報告に、居室に居合わせた全員が息をの... 2025.06.02 一強からの変化
一強からの変化 第871話 『遠国からの知らせ』 慶長四年七月二十五日(西暦1599年9月14日)「暑い、暑い……今年は残暑が厳しいのではないか」 大陸では女真とモンゴルの争いが激化するなか、純正は諫早城の居室で、うちわをあおぎながら愚痴を言っていた。 それでも、諫早城内では各所に蒸気機関... 2025.05.31 一強からの変化
八紘共栄圏を目指して 第865話 『電信の実験とフレデリック・ヘンドリック』 慶長四年二月五日(西暦1599年3月2日)科学技術省 技術開発研究所 太田和源五郎秀政は夜明け前から実験準備に没頭していた。 目の前には、改良を重ねた電信装置が置かれている。2本の銅線と新型電池、そして信号を記録するための装置が綿密に配置さ... 2025.05.18 八紘共栄圏を目指して
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第25話 『五つの歯車がかみ合い始める』 1591年3月15日(天正19年閏うるう1月20日) ライデン「なあみんな、オレ、思ったんだけど」 フレデリックはコンパス会議の中で他の四人に提案した。「みんな、ギルドから反発を食らっているよね。シャルルおじさんは領民からの反発もあるって言... 2025.05.16 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第23話 『密かなる協力者たち』 1591年1月26日(天正19年1月2日) アムステルダム アムステルダムの運河沿いにある赤い屋根の工房。 夜の闇に紛れて、フレデリックとウィルは若き時計職人、ヘンドリック・フローネンの秘密の工房を再び訪れた。 フレデリックには護衛と家庭教... 2025.05.12 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第19話 『10年で産業革命』 1590年11月16日(天正十八年十月十九日) オランダ ライデン 結局、 塩は1lbポンドで3ギルダー。→十分にもうかる。 砂糖は1lbで1.5ギルダー。→もうかるが、生産量とポルトガルの砂糖との兼ね合い。そして、今後始まるであろうオラン... 2025.05.03 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第18話 『世の中そんなに甘くない』 1590年10月19日 オランダ ライデン 前回の方舟会議(中二病商会の会員三人による廃屋での会議)で、フレデリックは10アールあたりのテンサイの生産量をもとに、ビジネスとして十分に成り立つと確信した。 しかし生産効率を向上させるためには、... 2025.04.29 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
八紘共栄圏を目指して 第856話 『大明皇帝朱翊鈞と肥前国王純正』 慶長三年十月一日(西暦1598年10月30日) 開封府「直茂よ、オレは初めて大陸に来たが、やはり北京の紫禁城を訪れてから開封府に来てよかったの。都なれば、その国のすべてが集まっておるであろう? ゆえにその国の力とそのゆえんの何たるかが分かる... 2025.04.28 八紘共栄圏を目指して
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第17話 『計算違いの商会創設記~現実は甘くない~』 1590年9月19日 オランダ ライデン 突然だが、三人は商会を設立した。 兄であるマウリッツから、弟とはいえ国民の税金を使う以上、なあなあにはできないと言われたのだ。 その点において、商会の名目上の責任者としてシャルルを任命する考えは悪く... 2025.04.26 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第16話 『砂糖で儲ける? 石けんで守る? 富と衛生を両立せよ!』 1590年8月23日 オランダ ライデン「え? どういうこと?」 フレデリックは立ち上がってシャルルに詰め寄った。 無理もない。 市場を徹底的に探し回ってクルシウスにも相談し、何度も計算を重ねた結果なのだ。それを一言で否定されてしまうと、さ... 2025.04.23 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第15話 『儲らない? 三人寄れば文殊の知恵』 1590年8月23日 オランダ ライデン「おー、良いねえ良いねえ。まさに中二病だよ。ん、なんだ? こういうのを中二病って言うんじゃないのか?」 大学を出て川沿いをしばらく歩くと、森の入り口に朽ちかけた廃屋がある。 その扉には、誰にも解読でき... 2025.04.22 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第12話 『転生者フレデリックと転生者オットー&コンパス・オブ・ディスティニー』 1590年6月19日 オランダ ライデン「ちょっと話がある、後で時間とれるか? お前も同じ転生者なんだろ? 日本人の(日本語で)」 フレデリックはオットーの耳元でそうささやいた。 オットーは瞬時に状況を理解したのか、短くうなずく。「皆、静ま... 2025.04.16 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
八紘共栄圏を目指して 第851話 『対スペインパルチザンと李化龍のあせり』 慶長三年六月十八日(西暦1598年7月21日)「直茂、ビルカバンバの皇帝に親書は届いておろうな?」「は、そろそろかと存じます」 今年の2月にインカ帝国の皇帝から親書を受け取り、正式に国交を樹立する旨の返書を送ったのだ。 ただし、軍事支援は行... 2025.04.15 八紘共栄圏を目指して
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第10話 『兄貴へ直談判②本格始動へ』 1590年4月5日 オランダ デン・ハーグ <フレドリック・ヘンドリック>「砂糖と塩、それに石けんとロウソクか」 兄貴は、ふむ、とうなずきながら、羊皮紙に書かれた計算式に目を通した。 寒い。 16世紀のオランダは寒いな。オランダの気候には慣... 2025.04.09 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第379話 『航路問題と大村藩財政問題』 慶応二年八月四日(1866年9月12日)<次郎左衛門>「え? 今、何とおっしゃいましたか?」 オレは耳を疑った。 ここは駐日フランス帝国公使館。 目の前にいるのは公使のレオン・ロッシュだ。「私もパリ万博への貴国の出品物を確認した際に、申し上... 2025.04.08 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第9話 『石けんとロウソクとストーブ』 1590年3月12日 オランダ デン・ハーグ「……さて、次は石けんだな」 オレは市場で見かけた石けんを思い出していた。 地中海沿岸、特にマルセイユ産は高級品として有名だが、主な原料はオリーブオイルとソーダ灰だ。 ソーダ灰はオランダでも手に入... 2025.04.01 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
八紘共栄圏を目指して 第842話 『純勝の帰郷と対スペイン』 慶長二年七月七日(西暦1597年8月19日) 蒸気船の導入により、海路での航行が格段に速くなり、東北から諫早まで1か月半もかからずに往復可能となっていた。 東北だけでなく世界各地に給炭地を整備し、蒸気機関や船体の改良を経て、諫早からリスボ... 2025.03.24 八紘共栄圏を目指して
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第8話 『砂糖と塩』 1590年2月9日 オランダ デン・ハーグ 「ポルトガルやフランスの一部では、砂糖が3分の2程度にまで安くなっているそうですよ。どうやらアメリカ南部のブラジルで大量生産に成功したようで。まあ、あくまで噂に過ぎませんがね。本当ならば輸入される... 2025.03.18 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
八紘共栄圏を目指して 第839話 『あり得ぬこと』 慶長二年二月二十二日(1597/4/8) ポルトガル リスボン 肥前国大使館「ほう……謝罪ですか」 謝罪の言葉では足りないが、国の威信と誇りに関わる問題だと親ちかしは考え、もう少し話を聞いてみようと思った。 それにしても、グスマンの変わり身... 2025.03.17 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第838話 『条件』 慶長二年二月二十二日(1597/4/8) ポルトガル リスボン 肥前国大使館 どれくらいの時間がたったのだろうか。グスマンは言葉をしぼり出す。「奇妙な問いですが、もし閣下が逆の立場に立たれた場合、講和に応じる条件は何でしょうか?」「? 本当... 2025.03.15 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第837話 『駐ポルトガル肥前国大使とスペイン宰相』 慶長二年二月二十二日(1597/4/8) ポルトガル リスボン 肥前国大使館「これはこれは……(招かれざる客か)予想だにしなかったお客人ですね」 駐ポルトガル肥前国大使の松浦九郎親ちかしはわずかに笑みを浮かべて来客を受け入れた。 アロンソ・... 2025.03.13 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第836話 『明の内情と三国志』 慶長二年一月六日(1597/2/22)「なんと! それで明け渡したのでございますか?」「明け渡したのではない。そもそも誰の領土でもなかったであろうが」 大陸から戻ってきた純正に対して直茂が問いかけた。新年早々小言は勘弁してくれといわんばかり... 2025.03.11 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第835話 『建州沿岸と豆満江』 慶長元年十一月十四日(1597/1/2)夜 へトゥアラ <小佐々純正> オレたちは問題が解決するまで滞在することになり、宿舎に案内された。『お互いに戦うつもりはない。じっくり腰を据えて話し合おう』 ヌルハチの提案を受けて、居室で一人考え事を... 2025.03.09 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第834話 『関白太政大臣小佐々純正の大義』 慶長元年十一月十四日(1597/1/2)へトゥアラ「なぜそこまで領土を広げる必要があったのですか? 日本だけでは足りなかったのですか? 倭寇わこうは途絶えて久しいし、日本に攻め入る国もない。琉球や朝鮮と交易すればよかったのでは? 呂宋やアユ... 2025.03.07 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第833話 『遼東では足りぬのか、沿海州では足りぬのか』 慶長元年十一月十四日(1597/1/2)へトゥアラ「はっきり言っておきますが、余は肥前国はもちろん、その冊封国である朝鮮と戦うつもりはありませんぞ」 ヌルハチはそう言って純正の言葉を待った。「戦うつもりがないのであれば、なおさら兵を引き上げ... 2025.03.05 八紘共栄圏を目指して
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第7話 『1589年のオランダで可能な錬金術』 1590年1月14日 オランダ デン・ハーグ <フレドリック・ヘンドリック> もうオレのチート能力を使うしかない、と思った。 いや、言い過ぎた。 ごめん、そこまで天才じゃない。 チートかどうかわからんが、大学で理工学を専攻していたんだ。なに... 2025.03.04 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第6話 『兄貴へ直談判。ジャガイモと運河』 1589年12月9日 オランダ デン・ハーグ「な、なんだって? そんなに一度に話すんじゃない。落ち着きなさい」 マウリッツの言葉に我に返ったフレデリックは、自分の提案をまとめてみた。 年の離れたフレデリックを自分の子供みたいに可愛がっている... 2025.02.26 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
八紘共栄圏を目指して 第828話 『ポルトガルの戦略と反乱の狼煙』 慶長元年五月十七日(1596/6/12) リスボン「さて、宰相。この状況をどう見る?」 セバスティアン1世は大西洋の地図を見ながら、宰相のクリストヴァン・デ・モウラに質問していた。 ヨーロッパからアメリカ大陸にかけての地図だ。5月の中旬に... 2025.02.23 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第827話 『憔悴のフェリペ2世』 慶長元年四月二十日(1596/5/17) スペイン マドリード フェリペ2世は疲れきっていた。「陛下、この上はバンカロータ(破産宣告)するしか方法がありません」 フェリペは重々しくうなずく。「わかった。だが、これが最後にしたい。我が治世で4... 2025.02.20 八紘共栄圏を目指して
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第5話 『いまの肥前国とポルトガル、そしてネーデルランド』 1589年11月7日 オランダ アムステルダム <フレデリック> デン・ハーグで得た情報をまとめると、ポルトガルと肥前国の情報は以下のとおりになる。 ・現在、肥前国は大日本国の中核として連邦国家を成している。 ・スペインを撃退。現在も戦争中... 2025.02.17 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第4話 『デン・ハーグと駐ネーデルランドポルトガル大使館』 天正十八年九月一日(1589/10/10) デン・ハーグ <フレデリック>「これはこれは、ようこそおいで下さいました」 マヌエル・デ・ポルトゥガルはにこやかな顔でオレを出迎える。 オレは兄貴に頼んで、伝手を通じて会えたのだ。 ネーデルランド... 2025.02.15 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
八紘共栄圏を目指して 第824話 『再び、スペインと』 慶長元年一月二十七日(1596/2/25) 諫早 -発 小樽鎮守府 宛 殿下 以下、転送文也。 アラスカ南部の新たに発見、入植せしオレゴンにてイスパニア(スペイン)探検隊と遭いけり。 幸いに打ち合い(戦闘)にはならねども、この地を境にとの話... 2025.02.11 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第823話 『新生バンテン王国』 文禄四年十二月二十八日(1596/1/27) バンテン王国「さあさあっ! 重苦しい話は終わりじゃ! 終わりっ!」 純正は立ち上がって、万座に向かって呼びかけた。「ムハンマド殿、発端はコショウの貿易だと聞き及んでおる。今後、いかがなさるおつも... 2025.02.08 八紘共栄圏を目指して