外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第27話 『蒸気機関計画始動』 1591年5月3日(天正19年3月10日) ライデン大学 天文台「完成しました!」 ウィルは興奮した声で父ルドルフを呼んだ。「フレデリックとアドリアンさんの拡大観察装置の技術を応用し、約20倍の倍率を実現できました。レンズの組み合わせと焦点... 2025.06.12 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
Uncategorized 第26話 『オラニエアカデミーの誕生』 1591年4月15日(天正19年2月22日)オランダ ライデン~アムステルダム間 春の陽光が低地を照らす午後、馬車が土ぼこりを上げながらライデン市を出て北東へと進んでいた。馬車の中にはフレデリックとマウリッツの姿があった。「この辺りがいいだ... 2025.06.12 Uncategorized
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第415話 『未来を見据えた決断』 慶応三年七月三日(1867年8月2日) 次郎は眠れぬ夜を過ごしていた。 昨日の交渉は順調に終わったはずだが、どういうわけか、何かが頭の片隅に引っかかっていたのである。 何かを見落としている――そんな感覚が、彼を落ち着かなくさせていた。「どう... 2025.06.04 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
八紘共栄圏を目指して 第870話 『大ハーン、リンダン・フトゥクト・ハーン』 慶長四年六月四日(西暦1599年7月25日) アスト部領域 リンダン大ハーン即位式典 春の草原に清らかな風が吹いている。 小さな丘の上には、簡素ながらも厳かな祭壇が設けられ、その周囲をチャハル部とアスト部の部族民が囲んでいた。 参列者の顔に... 2025.05.29 八紘共栄圏を目指して
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第411話 『各国からの使者とイギリスと昭武』 慶応三年六月二十九日(1867年7月30日) パリ万博の日本パビリオン、特に大村藩の展示場は連日大盛況で、人波は途切れなかった。 むしろ、各国要人からの視察要請が相次ぎ、対応に追われる状況となっていたのである。 しかし、次郎はイギリスとの交... 2025.05.28 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
八紘共栄圏を目指して 第869話 『守りなき竜』 慶長四年四月十二日(西暦1599年6月4日)アスト部領域との境 チャハル部臨時宿営地 春の嵐が過ぎ去った草原に、朝の光が差し込む。 20ほどのゲルを中心に、その外側には馬と家畜の柵、さらにその外には見張りの塚が置かれていた。 中央の大きなゲ... 2025.05.27 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第868話 『5年の計』 慶長四年三月二十六日(西暦1599年4月21日) 集落の東側 ヌルハチは馬上から集落の内部へと突入する兵たちを見渡した。予想以上に激しい抵抗に、眉を少しひそめている。「ブヤンめ……まだこれほどの抵抗力を持っていたか」 エイドゥが近づいてきた... 2025.05.24 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第867話 『密かなる進軍』 慶長四年二月二十五日(西暦1599年3月21日) 建州女真本営 早春の風が吹き抜ける建州女真の本営。 モンゴル高原への入口に位置する本営は、女真軍の集結地となっていた。広場には1,500名を超える騎兵が整然と隊列を組み、出発の合図を待ってい... 2025.05.22 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第864話 『つかの間の平穏と技術の発展』 慶長四年正月二十五日(西暦1599年2月20日) 肥前国諫早城「あー、良い天気……」 純正は両手を頭の上で組んで伸ばし、さらに左右に倒してストレッチした。 ふうっと一息ついて縁側に座り、春の訪れを告げるかすかな梅の香りを感じながら、東アジア... 2025.05.17 八紘共栄圏を目指して
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第21話 『測れるものだけが改良できる』 1590年12月12日(天正十八年十一月十六日) オランダ ライデン「うーん」 フレデリックは考えていた。 何を? 産業革命時点、つまり18世紀末~19世紀半ばの技術力にまでオランダを爆進させるっていったって、一体何からやればいいのか? そ... 2025.05.08 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第394話 『再会、そして再出発』 ~慶応三年一月十九日(1867年2月23日)プリンスエドワード島「おお! 司書よ! 繁太郎も無事か! 良かった。……本当に良かった」 南東方面の探索にあたっていた『知行』をはじめとする分艦隊六隻は、入り江に投錨とうびょうして上陸を開始してい... 2025.05.06 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第392話 『喜望峰沖の嵐』 慶応三年一月六日(1867年2月10日)喜望峰沖 大村藩海軍艦艇『知行』を旗艦とする日本国万博遣欧艦隊は、南緯三十八度、喜望峰沖の海上を進んでいた。 夕暮れの空は一面灰色の雲に覆われ、海面は不自然なほど静まりかえっている。「嵐の前の静けさだ... 2025.05.01 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第382話 『幕府海軍と大村海軍』 慶応二年九月二十二日(1866年10月30日) 当初、次郎は大村海軍の両艦隊の旗艦である『知行』と『大成』、さらに補給艦2隻と潜水艦『大鯨』、水雷艇『神雷』を伴ってパリ万博に臨む予定であった。 しかし、幕府と諸藩の強い要望を受けて、幕府と各... 2025.04.15 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第11話 『オットー・ヘウルニウス』 1590年5月12日 オランダ ライデン <オットー・ヘウルニウス> 5年前の出来事だった。 オレが7歳の時、すべてが突然変わった。いや、正確に言うと、オレ自身が変わったのだ。 父の研究室で初めて解剖を目にした日は、今でも鮮明に記憶に残って... 2025.04.13 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
八紘共栄圏を目指して 第850話 『登州決戦』 慶長三年五月十五日(西暦1598年6月18日) 満州国が登州に侵攻して1か月。 その間李化龍りかりゅうは敵の動きを警戒しつつ、防衛線の強化を図ってきた。しかし、事態は彼の予想以上に深刻な展開を見せている。「総兵大人! 沙門島しゃもんとうに敵... 2025.04.11 八紘共栄圏を目指して
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第380話 『過労と財政と航路』 慶応二年八月十二日(1866年9月20日)「まったくもう、お前様ときたら。子煩悩かと思えば、家のことはまったく気にしない。そのくせお役目は、人に任せればいいものまで自分でしないと気が済まない。倒れるまでお勤めなさるなんて、尋常ではありません... 2025.04.09 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第379話 『航路問題と大村藩財政問題』 慶応二年八月四日(1866年9月12日)<次郎左衛門>「え? 今、何とおっしゃいましたか?」 オレは耳を疑った。 ここは駐日フランス帝国公使館。 目の前にいるのは公使のレオン・ロッシュだ。「私もパリ万博への貴国の出品物を確認した際に、申し上... 2025.04.08 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
八紘共栄圏を目指して 第846話 『哱拝(ぼはい)の死』 慶長三年一月二十七日(西暦1598年3月4日) 寧夏 寧夏城の居室で、哱拝は苦しそうな呼吸を繰り返していた。布団の上で横たわる彼の顔は蒼白で、額には大粒の汗が浮かんでいる。「父上、お薬を」 長男の哱承恩が差し出す薬を、哱拝は手を震わせながら... 2025.03.31 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第845話 『電気・電灯・電信』 慶長二年十二月二十日(西暦1598年1月27日) 純正が転生してから36年が経過したが、肥前国では蒸気船をはじめ、さまざまな分野で研究・開発が盛んに行われている。 軍事分野では管打式小銃の実用化が進み、炸裂さくれつ弾や榴弾りゅうだんといった... 2025.03.29 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第842話 『純勝の帰郷と対スペイン』 慶長二年七月七日(西暦1597年8月19日) 蒸気船の導入により、海路での航行が格段に速くなり、東北から諫早まで1か月半もかからずに往復可能となっていた。 東北だけでなく世界各地に給炭地を整備し、蒸気機関や船体の改良を経て、諫早からリスボ... 2025.03.24 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第840話 『3年後の紫禁城』 慶長二年四月八日(西暦1597年5月23日) 肥前国と講和した明国であったが、国内経済は依然として疲弊しており、復興にはほど遠い状態であった。 加えて寧夏国の独立による国土の割譲、膨大な戦費を浪費した楊応龍の乱の鎮圧は、明国にさらなる苦痛... 2025.03.19 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第825話 『地震対策とトゥパクアマルとクイトラワク』 慶長元年二月二十五日(1596/3/23) 南近江蒲生郡安土山 大日本国政庁「それで、具体的な案とその進捗をおしえてくれ」 純正は国土交通大臣の遠藤千右衛門に聞いた。「はっ、畠山修理大夫様(畠山義慶・大日本国国交大臣)とも諮らねばなりませぬ... 2025.02.14 八紘共栄圏を目指して
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~ 第3話 『フレデリックの政治の勉強』 天正十八年七月二十日(1589/8/30) <フレデリック> クルシウスはライデン大学の教授で、植物学の大家だ。オランダどころかヨーロッパ全体で、植物学についてはかなりの影響力を持った人物である。 こんなことなら最初っからクルシウスに聞き... 2025.02.06 外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~
八紘共栄圏を目指して 第813話 『小佐々平十郎純勝』 文禄四年六月十一日(1595/7/17) 諫早城「父上、ご用とはなんでしょうか?」 純勝は恐る恐る父である純正の前に進んだ。「おい、なにも取って食おうというんじゃない。お主にやってもらう事を考えたのじゃ」「何でしょうか?」「うむ、家督の相続... 2025.01.20 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第812話 『純正の後継者問題』 文禄四年三月二十五日(1595/6/11) 諫早城 御年四十五となる関白太政大臣小佐々平九郎純正は、重度の健康オタクである。 目の前に並べられた食事は……。 ・青魚(サンマ、アジ、イワシ、サバなど) ・緑黄色野菜(ほうれん草、にんじん、かぼ... 2025.01.18 八紘共栄圏を目指して
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第325話 『激闘! 鹿児島湾海戦! -序章-』 文久四年四月三日(1864/5/8) |蟄居《ちっきょ》処分状 文久四年三月二十七日、赤塚源六、大山彦助、松方正義の三名は、主命に背き独断専行にて大島沖に於おいて英国艦隊と交戦せり。 これは重罪である。 然されども今般の英国との戦況に鑑み... 2025.01.08 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第324話 『払暁の奄美大島』 文久四年三月二十六日(1864年5月5日)「おい、ほんのこてこいで良かとな? (本当にこれでいいのか?)」 永平丸艦長の大山彦助が全員の顔を見て確認するように言った。「仕方なかじゃろ。殿ん命じゃ。逆らうわけにゃいかん」 安行丸艦長の川村純義... 2025.01.07 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第323話 『イギリス東インド・清国艦隊の奄美侵攻』 文久四年三月二十六日(1864年5月1日) 「さて、薩摩はどう出るかな? 大村艦隊は出てくるだろうか」 イギリス連合艦隊第1艦隊(在清国駐留イギリス東インド・清国艦隊)、旗艦であるユーライアス艦上で、艦隊司令官であるサー・オーガスタス・レオ... 2025.01.05 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
八紘共栄圏を目指して 第798話 『再びの戦火』 文禄二年十月二十六日(1593/12/18) 順天府(北京)より山西省の太原府・大同府、北直隷の宣府・開平衛・永平府、山東省の廣寧衛へ使者が派遣され、正式に寧夏国の領土となって明の地図から消滅した。 命令に背いて抵抗する勢力もあったが、士気... 2024.12.30 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第795話 『哱拝・ヌルハチ・楊応龍』 文禄二年六月十日(1593/7/8) 寧夏鎮「陛下、明が我が国の独立を認めましたな。これでようやく、民を安んじることができ、平穏が訪れるというものです」 哱拝ぼはいが独立を宣言後に明国の軍勢は撤退したが、和平は成立したものの、正式に明は寧夏... 2024.12.26 八紘共栄圏を目指して
東アジアの風雲 第791話 『条約締結と新しい秩序』 文禄二年二月八日(1593/3/10)諫早城「御苦労様でした、叔父上」 居室でくつろいでいた純正に報告をしている政直であったが、公務以外のときは叔父と甥である。「いやいや、まさかわしがあの明国との交渉にあたるとは……考えもみんかったわい」「... 2024.12.22 東アジアの風雲
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第305話 『人事は尽くしたので、他にやるべき事をやる』 文久二年十一月二十日(1863年1月9日) 肥前大村 生麦事件が歴史通りに発生し、その対応に忙しかった次郎ではあるが、大村藩内ではさらなる技術革新が行われていた。 パーシー・ホッグを救えなかった事実に苦悩する一之進ではあったが、愛弟子の長与... 2024.12.17 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
東アジアの風雲 第764話 『新しき三省』 天正十九年七月二十日(1590/7/20) 諫早 <小佐々純正> オレは諫早に戻ってきて城に戻り、吃緊きっきんの陸海軍の再編を終えて、ぐったりした。 もうそろそろリタイヤしてもいいんじゃね? 国内は統一してないけど戦は終わったし、大日本国も... 2024.11.18 東アジアの風雲
東アジアの風雲 第759話 『哱拝の乱』 天正十九年三月四日(1590/4/8) 紫禁城 天正十一年(1582年)に張居正が死んでから、都・北京の空気は少しずつ、しかし確実に変質していった。 かつて大和殿で政務を執っていた万暦帝の姿は、もはや見られない。 名宰相であった張居正の死... 2024.10.31 東アジアの風雲
東アジアの風雲 第758話 『オランダの軍事事情』 天正十九年一月二十八日(1590/3/4) <フレデリック・ヘンドリック> さて、去年からジャガイモの栽培を行っているが、初めてにしては上出来と言っていい収穫だった。現代のジャガイモとは少し違うところもあるけれど、主食になり得ることを確認で... 2024.10.29 東アジアの風雲
東アジアの風雲 第753話 『ヤンから聞く世界情勢』 天正十八年七月二十日(1589/8/30) <フレデリック> クルシウスはライデン大学の教授で、植物学の大家だ。オランダどころかヨーロッパ全体で、植物学についてはかなりの影響力を持った人物である。 こんな事なら最初っからクルシウスに聞きに... 2024.10.19 東アジアの風雲
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第255話 『ロシア軍艦対馬占領事件』 文久元年二月十一日(1861/3/21) 発 宗対馬守 宛 御大老 露国軍艦来航セリ 退去求ムモ 応ジズ 本来は3週間かかる幕府への報告も、博多に着いた時点で電信に直され、幕府と長崎奉行、そして参与である純顕の元へも届いた。実は、対馬に外国... 2024.10.10 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第252話 『長井雅楽と航海遠略策。長州と斉彬に迫る影』 万延元年十月二十五日(1860/12/7) 「馬鹿馬鹿しい。然様な些末な事に頭を使うなら、もっと他に為すべき事も考えるべき事もあるでしょう」 小栗上野介は御大老安藤信正の問いに事もなげに答えた。「ふっ……。些末な事か。相変わらず豊後守(当時... 2024.10.07 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
大日本国から世界へ 第746話 『ケープタウンとポルトガル。周辺の王国とインドと同じ状況』 天正十七年十月六日(1588/11/24) ケープタウン カリカットからソコトラ沖の海戦を経て、マダガスカルに到着して現地を視察した後、純正の艦隊はケープタウンに到着した。「父上、朝夕は肌寒いですが、日中は過ごし易うございますね」「うむ。今... 2024.09.29 大日本国から世界へ
大日本国から世界へ 第745話 『オスマントルコ帝国とポルトガル』 天正十七年八月十六日(1588/10/6) アラビア海ソコトラ島沖「各員、警戒を厳となせ」 純正は単艦で(補給艦含まず)航海をしていたが、カリカットの印阿第一艦隊よりケープタウンまで護衛の要望があったので、隷下の一個水雷戦隊(軽巡一、駆逐艦... 2024.09.27 大日本国から世界へ
大日本国から世界へ 第741話 『ルソン総督と北川長介純清』 天正十六年十二月二十九日(1588/1/27)フィリピン「父上、やはりルソンまで来ると暑うございますね。台湾も暖こうございましたが、さらに南だとこうも暑いものでしょうか」「ふふ、平十郎よ、そなたは肥前国から出るのは初めてではなかろう? 海軍... 2024.09.13 大日本国から世界へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第212話 『築地海軍操練所と金属薬莢、そして輸血と血液保存 』 安政四年三月一八日(1857/4/12) 長崎に幕府の海軍伝習所が出来たのは、2年前の嘉永から安政に改元された1855年の8月の事である。 ただし、長崎が遠隔地ということと、日本人の人材が育ってきたこともあり、講武所内の組織の1つとして正... 2024.08.28 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
天下百年の計? 第729話 『平穏無事と、相成るか』 天正十四年六月十九日(1585/7/16) 安芸 日野山城 「然様さようか。……純正が然様な事を」 病床にあった吉川元春は、純正の仕置きに対して短くそう言った。 鬼吉川の名に恥じない猛将で名をはせた元春も病気には勝てない。純正の事は表向... 2024.08.07 天下百年の計?
天下百年の計? 第714話 『大日本国政府非加盟国の食糧事情』 天正十三年一月二十七日(1584/3/9) 岐阜城「殿、筑前守様(羽柴秀吉)、お越しにございます」「通せ」 岐阜城の謁見の間において秀吉を出迎えた信忠は、諫早で学んでいた頃の面影を残しつつも、為政者としての威厳が備わりつつあった。 信忠は... 2024.07.12 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第151話 『スクリューと九条幸経』 嘉永五年六月七日(1852/7/23) 大村藩 精煉せいれん方 スクリュー研究室 象山が加硫によるゴムの安定化に成功した事と、潤滑油の開発が終了したことで、スクリュー製造の目処がたってきた。研究室内では実験結果を詳細に記録しながら、象山が... 2024.06.26 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第149話 『浦賀と朝廷』(1852/4/20) 嘉永五年三月二日(1852/4/20) 浦賀湊みなと シュッシュッシュッシュッ、ガシャンガシャンガシャンガシャン……。 幕府の命を受けて次郎たちは浦賀湊で停泊し、使者を待っている。湾内には幕府が建造した晨風しんぷう丸をはじめとした小型の洋式... 2024.06.23 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル 第141話 『蝦夷地開発の上書と小曽根乾堂』(1851/11/6) 嘉永四年十月十三日(1851/11/6) 江戸城「伊勢守殿(阿部正弘)、蝦夷の伊豆守殿(松前崇広)より上書が来たとか。随分と真剣なお顔でござるが、如何いかなる内容だったのでござろうか」 牧野忠雅は、険しい顔をしながら書類を見ている阿部正弘... 2024.06.14 転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第689話 『殖産と産業育成政策』(1581/5/16) 天正十年四月十四日(1581/5/16) 小佐々家大使館「さて、皆に集まってもらったのは他でもない。新政府の財源としている負担金であるが、予算の半数以上を我が家中が出して居る。その為、他の各国には負担金の分を上げてもらうべく、生業を興し栄え... 2024.06.09 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第686話 『おーやじ、なんばしょっとね?』(1581/2/7) 天正十年一月四日(1581/2/7) 肥前飯盛城 <純正> 昨年末、松浦の爺様が亡くなった。享年八十八。 史実より3年長く生きたけど、人間五十年の二人分の大往生だ。史実にいない俺が統一を推し進めたものだから、喪主は平戸松浦からの養子ではなく... 2024.06.06 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第131話 『幕府のその後と2号ドックと2番艦。江戸四人衆』(1851/1/3) 天正九年十月二十三日(1580/11/29) 工房の中は工具の音と共に、試行錯誤が続く中での緊張感が漂っていた。加工職人は金属の短冊状の板を慎重に扱いながら、曲げて筒状に成形する作業に取り組んでいる。「この金属板をしかと丸めることができれば... 2024.06.04 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く