信長と純正、そして教え子たち

第932話 『三国同盟の介入』

慶長九年三月二十六日(1604年4月25日) リスボン リべイラ宮殿 「閣下、斥候からの報告です」 衛兵長が息を切らして部屋に駆け込んでくるが、焦燥しきっている。「反乱軍の先頭が、既に市街地へ入りました。抵抗もなく、市民は道を開けている模様...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第481話 『京への道』

慶応五(明治二)年六月十一日(1869年7月19日) 大阪湾沖 大村第一艦隊旗艦『知行』の艦橋は静寂に包まれていたが、一際大きな小舟が艦隊へとゆっくりと接近してきた。 幕府の紋を掲げた舟には大阪城代の使者が乗っている。 次郎は双眼鏡を下ろし...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第477話 『最後通牒』

慶応五(明治二)年六月七日(1869年7月15日) 京都 貴族院 やべえ、言い過ぎたか……。 いや、恐れながらって言ったし、議会じゃないからオレが発言しても問題ないはずだ。 殿に迷惑かけたらいかんけど、ここで言わないとズルズルいってしまう。...
信長と純正、そして教え子たち

第928話 『見えざる敵』

慶長九年二月二十日(1604年3月20日) ポルトガル王国 リスボン リベイラ宮殿の一室では、オランダから急派された2人の医師、オットー・ヘウルニウス(救急科・脳神経外科)とアエリウス・ヴォルスティウス(総合診療・内科)が、山積みの資料を前...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第473話 『薩長再び』

慶応五(明治二)年四月二十七日(1869年6月7日) 京都 貴族院「井伊掃部頭殿の弾劾を求める! 大義なき戦を起こそうとした罪は万死に値する!」 長州藩の議員席から、木戸孝允の鋭い声が響き渡った。 議場は次に口を開くであろう薩摩藩の席に注目...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第472話 『水面下の奔流』

慶応五(明治二)年四月二十四日(1869年6月4日) 井伊直憲が放った『詰問状』による妥協案は議場にざわめきを起こしたが、次郎は冷静にその場を観察していた。 ――発 隠密方 宛 左衛門佐殿 去る十八日ならびに十九日、薩長さっちょうそれぞれ上...
『自宅のトイレが異世界に!転生者の美女2人と男1人に出会ったので、現代技術を使って産業革命を起こすことにしました』

第12話 『癒えぬ傷と王都の喧騒~出没!悪徳商人~』

王国暦1047年10月10日(水)05:00 = 2025年9月6日(土)23:39:11<田中健太> 夜が明け、森の木々の隙間から朝日が差し込んできた時、オレたちの長い夜は終わりを告げた。 でも戦いが終わったわけではない。 むしろ、本当の...
『自宅のトイレが異世界に!転生者の美女2人と男1人に出会ったので、現代技術を使って産業革命を起こすことにしました』

第7話 『招かざる客』

王国暦1047年9月15日(日)18:00 = 2025年9月6日(土)19時34分36秒<田中健太> ガルドとの夜の話は、オレの心に重くのしかかっていた。 魔法省の監視。 今のところ実害はないけど、オレの改良を良く思ってはいないはずだ。さ...
『自宅のトイレが異世界に!転生者の美女2人と男1人に出会ったので、現代技術を使って産業革命を起こすことにしました』

第6話 『旅立ちの朝』

王国暦1047年9月12日(土)05:00 = 2025年9月6日(土)18:59:11<田中健太> 王都南門前は、まだ薄暗い夜明け前だというのに既に活気に満ちていた。 商人たちは荷車を準備して、冒険者たちは装備を点検している。 毎朝何組も...
『自宅のトイレが異世界に!転生者の美女2人と男1人に出会ったので、現代技術を使って産業革命を起こすことにしました』

第3話 『偽りの帰還』

王国暦1047年9月6日(日)18:00 =2025年9月6日(土)18:04:36<田中健太> オレには(ケントには)奥さんと娘がいる。 衝撃の事実だった。 オレは52歳で、ケントも仮に52歳だとすれば十分あり得る話だ。 でもこころの準備...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第466話 『御料所差配詮議方と幕府除目詮議方』

慶応五(明治二)年四月一日(1869年5月12日) 1週間たっても、慶喜に対して伊達慶邦からの返事はなかった。 東北の遊説の行程は知らせてあったので、電信を使えばすぐに届くはずなのに、である。 慶喜は考えた。 返事がない……すなわち迷ってい...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第465話 『慶喜、諸侯を巡る』

慶応五(明治二)年三月一日(1869年4月12日) 京都 仙台藩邸 慶喜は、東北の諸藩は会津、仙台、庄内、米沢の四藩が味方につけばまとまると考えていた。外様が多いが譜代も多い。大藩である仙台の威光は大きく、日本海側の諸藩も、仙台が味方につけ...
外伝!フレデリック・ヘンドリック転生記~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~

第33話 『煉瓦』

1591年11月 オランダ アムステルダム「よし、方針は決まった。オレたちは鋼鉄を作る。この時代にはまだ存在しない、全く新しい価値をオレたちの手で生み出すんだ」 アカデミーの会議室は、これから始まる巨大な事業への緊張感に満たされていた。「ハ...
『新しい国 ―空母飛龍から、最後の戦いへ―』

第16話 『国会の嵐(後編)~暗殺と変革の始まり~』

令和9年7月15日(2027年7月15日) 佐世保 護衛艦『飛龍』艦内 司令室の大型モニターに、緊急速報のテロップが素早く流れた。『【速報】柳井総理、都内ホテルで何者かに撃たれる。心肺停止の模様』 その場にいた山口多聞、艦長の加来、副長の鹿...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第454話 『勅許と激震』

慶応四年十月二十九日(1868年12月12日) 京都 岩倉邸「~との由にて、麿まろが草(下書き)をしたためて奏上いたしましゃる。近々に主上おかみより宣旨が発せられましゃる」 ! な、なんて? なんて言った? 殿が正四位下で近衛大将このえのだ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第452話 『三権分立と薩長の離反』

慶応四年十月二十日(1868年12月3日) 京都 大村藩邸  京都の混乱が一応の決着を見てから六日が過ぎ、徳川慶喜の政治的手腕によって表面上は秩序が回復したかに見えた。 しかし次郎には、この平穏が砂上の楼閣に過ぎないと分かっている。 三権分...
信長と純正、そして教え子たち

第903話 『ポルトガルの焦燥』

慶長六年(西暦1601年)十二月 ポルトガル王国・リスボン リスボンの空は鉛色の雲に重く閉ざされていた。 本来であれば冬でも気温が高い地域だが、大西洋から吹く風は冷たく湿気を含んでおり、太陽の暖かさを感じられない港町は、北方の地域と同じく活...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第449話 『料亭の凶刃』

慶応四年九月四日 夜半 京都 京都守護職屋敷「……近藤、土方をここへ」 執務室の静寂を破ったのは、松平容保の低くしぼり出すような声だった。 近習が息をのんで退出すると、部屋は再び沈黙に包まれる。燭台しょくだいの炎が揺れ、机の前に座っている容...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第446話 『守護職弾劾』

慶応四年九月二日(1868年10月17日)「御用改めである! 神妙にいたせ!」 けたたましい怒鳴り声と共に、旅籠の部屋の障子が無残に蹴破られた。 月明かりを遮って現れたのは浅葱あさぎ色の羽織をまとった新選組の隊士たちである。抜き身の刀が行燈...
信長と純正、そして教え子たち

第896話 『新旧対立と安房』 

慶長五年九月十日(1600年10月16日)  純正は、新しく編成した戦略会議室の面々と蒸気船に乗って関東地方安房県館山へ向かった。「おお、これはなんとも……」「話には聞いておったが、真に風もないのに動いておるの」 武藤喜兵衛(真田昌幸)と曽...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第442話 『典薬寮と権力闘争』

慶応四年八月十一日(1868年9月26日) 「ふう」 次郎は、書き上げたばかりの『重要技術管理法案』の草案から顔を上げた。 新暦に直すと9月末だが、それでも残暑が厳しい。 洛中らくちゅうの連続ボヤ騒ぎに関する加賀藩からもたらされた情報は、犯...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第437話 『投げられた賽・朝廷と幕府』

慶応四年五月一日(1868年6月20日) 京の空は朝から低い雲に覆われていた。 禁裏御守衛総督屯所の一室では、他とは一線を画す重厚な緊張感が満ちている。 部屋の中央には総督の一橋慶喜。 目の前には大村藩邸からもたらされた一通の書状が置かれて...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第434話 『政治改革と京都炎上』

慶応四年四月十七日(1868年5月9日)夜 御所内 小御所 慶喜が提示した石高に応じた票数配分案は、小御所内の空気を再び動かした。 親藩・譜代と外様とざまの票数が拮抗きっこうし、公家くげ衆が加わる。 一見すると数の不公平を解消する現実的な妥...
一強からの変化

第891話 『白装束の嘆願:乱世を終わらせる覚悟』

慶長五年四月二十一日(西暦1600年6月2日)  数日間の逃避行の末、織田信則と蒲生氏郷の一行は近江国の佐和山城に到着した。 岐阜城を出てから、夜道を駆け、昼は身を潜めを繰り返したのである。 疲労は一行全員の体に重くのしかかっていたが、信則...
一強からの変化

第888話 『信則の岐路』

慶長五年四月十日(西暦1600年5月22日) 岐阜城 出陣準備の喧騒けんそうが屋敷を包む中、信則は自室に軟禁されていた。 兄・信秀への度重なる諫言かんげんが逆鱗げきりんに触れた結果である。「なぜ、この思いが届かぬのだ……」 信則は格子窓から...
一強からの変化

第887話 『座して死を待つか』

慶長五年四月二日(西暦1600年5月14日)  春の柔らかな日差しとは裏腹に、織田家とその同盟国が治める地は、静かに、しかし確実に壊死えしし始めていた。 肥前国資本の生産業者が一斉に撤退してから、わずか1か月後である。 当初の『暴動寸前の騒...
一強からの変化

第886話 『塩が消える日』

慶長五年三月四日(西暦1600年4月17日) 尾張 清洲城下「おい、どけ! 俺が先だ!」「ふざけるな! 昨日から並んでるんだぞ!」 美濃路に面した大店、『尾張屋』の店先は、怒号と罵声が飛び交う戦場と化していた。 店の前には数百の民が殺到し、...
一強からの変化

第878話 『根深き溝』

慶長四年十月十五日(西暦1599年12月2日) 大日本国議会「第二に、身分の仕来りじゃ」 純正は話を続けた。「肥前州では武士や町人、農民の別なく学び、求めればいかなる職で働いても良い。才ある者は身分を問わず登用する。商人でも農民でも、優秀で...
一強からの変化

第877話 『新生 大日本国と信長』

慶長四年十月四日(西暦1599年11月21日)「斯様かような仕儀にて、ここにいたっては、乱れ騒ぎし策も立たず(混乱の解決策もなく)、殿下にご足労いただくほかないと愚考した次第にございます」 純正の御前で平伏しているのは、1か月半前から大日本...
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第414話 『最終交渉』

慶応三年七月二日(1867年8月1日)「ジロちゃーん、眠れた?」「うん、昨日よりはね。今日やっと交渉が終わる。あとは日本に帰ってからだね。実務的交渉は外国奉行配下の者がやればいいし、イギリスとの国交回復はまださきの話だしな」 お里が朝食を運...
八紘共栄圏を目指して

第863話 『開封府にて。諫早にて』

慶長四年正月十日(西暦1599年2月5日) 開封府「李化龍りかりゅうよ、それに李如松。余が貴公らと約束したのは、二ヶ月の後に女真に奪われた土地を全て取り戻すことである。それがなぜ、追いやるどころか、蓬莱ほうらいを残して和睦となったのだ?」 ...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第73話 『嫌で嫌で仕方がない家庭訪問』

1986年(昭和61年)4月25日(金曜日)<風間悠真> 毎年、毎年やってくるいやーな日が、今年も来た。 家庭訪問だ。 思春期の男子中学生にとって嫌なイベントのひとつである。 ちなみに、そのイベントは三者面談・運動会(要するに親が来る学校行...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第69話 『Luke Anderson』

1986年(昭和61年)4月8日(火)始業式 春休みはバンドの練習とバイトに明け暮れた。 あ、もちろん凪咲と礼子、それから菜々子と絵美とのデートも忘れない。言い方は悪いが、ハーレムは金と時間が必要だ。 早くも13歳にして気付くオレであった。...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第369話 『かき集める』

慶応元年十二月一日(1866/1/17)  駐日ロシア領事エヴゲーニイ・ビュツォフとの約束の期日が過ぎていたが、次郎は適当な理由をつけて延期してもらった。 年末でもあり、ロシア側も早めに進めたい意向があるとはいえ、数か月の猶予があったためで...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第365話 『無理か可能か、有益か無益か』

慶応元年十一月二日(1865/12/19) 江戸 磐城平藩 藩邸「何ですと! 次郎殿が然様さように仰せになったのですか」 藩邸にひそかに呼ばれた小栗上野介は、安藤信正の話を聞いて驚いた。「うむ。英国との戦の前にロシアとの駆け引きで蔵人くろう...
八紘共栄圏を目指して

第829話 『領土開発省と慶長大地震』

慶長元年閏うるう七月九日(1596/9/1) 純正は肥大化する領土経営の効率化のため、領土開発省大臣の日高甲斐守喜と行政区画の再編成を協議していた。 まずは台湾と東南アジアであるが、これはあくまで領土開発省の管轄であり、陸海軍の管理地域とは...
『新しい国 ―空母飛龍から、最後の戦いへ―』

第2話 『昭和17年・飛龍からの来訪者』

2025/1/20(令和7年1月20日) 太平洋 ミッドウェー海域 護衛艦『いずも』の艦橋では、艦長の石川と隊司令の小松が驚きの表情を浮かべていた。目の前の海上に、突如として現れた数百人の遭難者たち。 さまざまな格好の人間が遭難していたが、...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第307話 『文久遣欧使節の帰国と朝廷と長州』

文久二年十二月十一日(1863年1月30日) 川棚港「兄上! あれっきりと申し上げましたよね! 弘化四年の砌みぎり、人は宝だと仰せになって、某それがしに全国行脚を命じられました。これが最後だと! 某は信之介様のもとで学びたいと!」 そう言っ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第306話 『第一回大老院と薩摩』

文久二年十二月九日(1863年1月28日) 江戸城 現在でいう組閣が行われ、政事総裁職に松平春嶽、将軍後見職に一橋慶喜が選出された。 ・筆頭大老は安藤信正(まとめ役) ・大老衆は島津忠義、毛利敬親、山内容堂、伊達慶邦、前田斉泰(5名) ・老...
東アジアの風雲

第785話 『掃討戦』

天正二十一年三月十四日(1592/4/25)「勝ったか……」  丙路の戦いは肥前国軍の圧勝に終わった。 2万の明軍は壊滅し、生き残った者たちは敗走した。森や谷底、死体の中に身を潜めて追撃から逃れようともがいたが、わずかな物音さえ死の宣告に思...
東アジアの風雲

第779話 『決死の行軍と鴨緑江沖海戦』

天正二十一年三月八日(1592/4/19)  義州府 義州府の楊鎬ようこうの本隊のもとに、敗残兵を引き連れた沈有容が到着した。兵数は1万。焦燥しきった沈有容の姿は下流域での敵の攻撃のすさまじさと、被害の大きさを物語っている。「よくぞ戻った」...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第290話 『生麦事件交渉-5-10万ポンドの要求』

文久二年八月十八日(1862年9月11日)  日本側とイギリス側の会談は連日にわたって続き、ついにニールは上海租界における捜査協力を認めるに至った。 今回のニールの目的は、100対0の勝利でなくともイギリス優位で交渉を進め、賠償金を勝ち取り...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第288話 『生麦事件交渉-3-真実は上海に』

文久二年八月十二日(1862年9月5日) 夜 神奈川奉行所「安藤様、あまりに差し出がましい物言い、真に申し訳ございませぬ」 次郎は前面にでてニールと交渉した事を謝るが、信正はからからと笑って答える。「なに、蔵人がそうだと言う事は丹後守殿から...
東アジアの風雲

第768話 『世界戦略と極東戦略』

天正二十年一月十九日(1591/2/12) 肥前諫早「然て皆の衆。まず考えねばならぬ大陸の件は先日話した通りじゃ。明の弱体化を図りつつ哱拝・ヌルハチ・楊成龍へそれぞれ支援を行い、明を遷都させて南明と成し、大陸を三分して統治させる。よいか」 ...
東アジアの風雲

第761話 『北方三国同盟と明の滅亡への序曲』

天正十九年五月十一日(1590/6/12) 紫禁城「兵はいる。だが動かすことは難しいだろう」 内閣大学士の申時行は誰に告げるわけでもなく、静かに、淡々と述べた。「100万の兵を抱え、各地の衛所にも精鋭がいる。しかし……」「軍餉ぐんしょう(兵...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第270話 『清国との交渉と、斉彬殺害の影響』

文久元年十二月二十日(1862/1/19)  江戸城「あわせて今ひとつ、清国とのことでございますが」「清国?」 上野介はなぜここで清国が出てくるのか、と思いつつも、その興味を抑えることができなかった。「米国の戦時国債の話をしておる時に、なに...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第31話 『特殊事象対策室(SPRO・スプロ)』

2024年11月9日(20:00) 東京 「あれ、防衛省って新宿の市ヶ谷にあるんじゃなかったっけ?」 スマホや最低限の荷物だけもって飛行機に乗って羽田に着き、マイクロバスに乗せられて着いた先が予想外の場所で、驚いた比古那が修一に聞いた。「だ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第260話 『幕府と列強』

文久元年五月三十日(1861/7/7)  大老安藤信正は腕を組み、これまでの次郎の報告を踏まえて幕府としての見解を出そうとしていた。「然されど太田和殿、撃沈はいささか理ことわり過ぎし(極端な)行いだったのではあるまいか」 小栗上野介は警告に...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第243話 『条約破棄?』

遡って安政六年八月三日(1859/8/30) 大村 産物方「”Madam”……私は責任者との面談をお願いしたはずですが……」「私が責任者です。本来なら家老である夫が責任者ですが、留守の際に全権を委任されているのは私です。ですから私に話してい...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第34話 『しびれを切らした2年生にボコられる?』

1985年(昭和60年)9月24日(火) <風間悠真> 生徒会の定例会議は月水金だが、三連休の後で月曜が祝日だったので、今週は火水金が定例会議となっていた。 数え上げればきりがないが、よくよく考えるとオレが生徒会に入りたくなかった理由の1つ...