歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第22話 海峡封鎖作戦 蛎浦の海戦④

未の初刻 四半刻後(午後一時半ごろ)「申し上げます! 港の民家は焼失しておりますが、損害は軽く、民の被害もありませぬ」「ほう。むだな殺戮はせぬ、か」 政忠達は島の北端を迂回して島の陰に隠れていたのだが、けもの道から山頂の金毘羅神社を越えて港...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第19話 海賊の誇り 初陣への覚悟 蛎浦の海戦①

四月九日 午の正刻 四半刻すぎ(正午十二時半)ごろ 部屋で具足をつけていると、どたどたどた! と廊下を早歩きしてくる音がして、聞き耳をたてる。「殿!」 どなるでもなく、叫ぶでもなく、ある種強い確認めいた意思を感じる声を、俺は聞いたことがあっ...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第18話 蛎浦に敵あり! 五島の権益を守れ

四月九日 午四つ時(1230) 小佐々城 小佐々弾正純勝「申しあげます!」 「何事だ!」 伝令の全身から絞り出すような大声に、息子の純俊といっしょに将棋をしていたわしは我に返る。「蛎浦かきのうら、敵襲にございます! お館様より小佐々様へ、至...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第17話 海上からの狼煙 ― 平戸襲来、政忠初陣せり。

四月九日 午の正刻(1200)すぎ いい天気だ……。   その後も海辺の道を小平太と歩きながら(俺は馬に乗っていたんだが)、通行人達に声をかけ、笑顔で会話をして道を進む。   みんないい人。ほんわかする。しばらくすると前方に人だかりがあるの...