11~20話のあらすじ

 異世界の職人ケント・ターナーとして生きる田中健太は、仲間たちとドワーフの都から王都へ帰還する途中、野盗の襲撃に遭う。妻のレイナが背中に矢を受け瀕死の重傷を負うが、元外科医のエリカが健太の持つ現代のLEDライトを使って闇夜の緊急手術を敢行し、一命を取り留めた。王都への過酷な道のりで感染症の危機も乗り越え、一行は無事に帰還する。

 平穏が戻ったかに見えたが、健太が街で助けた孤児の少年トムを養子に迎えた頃、完成させたばかりの画期的な活版印刷機が権力者たちの目に留まる。その技術を危険視する魔法省と独占を狙う技術省から圧力を受けた健太は、仲間と家族を守るため、偶然出会ったアルフレッド王子の父、モロタダ親王の庇護下に入る取引を結ぶ。しかし、権力闘争に焦った魔法省は、工房を襲撃し印刷機を破壊するという暴挙に出た。

 圧倒的な魔法の力の前に仲間たちが次々と倒れ絶体絶命の窮地に陥ったその時、アポロと名乗る謎の青年が現れ、人知を超えた力で襲撃者たちを退ける。この世界の異常さを悟った健太は、これ以上仲間を危険に晒せないと判断。自分が記憶喪失ではなく、地球から来た異世界人「田中健太」であることを家族に告白し、全員で一時的に地球へ避難することを決意する。

 一行は森の祠にあるゲートを通り、現代日本の健太の自宅へ脱出。しかし、健太が離婚したため社宅を月末までに退去せよという最終通告が待ち受けていた。ゲートを失う危機に、アンの一言をヒントにレイナとの結婚手続きを進めようとする。そんな中、テレビのニュースで、死んだはずのエリカ、マルクス、ルナが、事故の後ずっと昏睡状態で生き続けているという衝撃の事実を知る。一行は現状を打開するため、二手に分かれて行動を開始。健太とエリカは、3人が入院する病院の院長でエリカの元カレでもある山城との困難な交渉に臨むのであった。

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