姜維信繁

転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第177話 『ベッセマー法と風の便り』

嘉永七年四月二十七日(1854/5/23) 大村藩 精煉せいれん方 ※大村藩内、特に科学者同士の会話には現代用語(専門用語)が頻繁に使われます。「全く新しい炉をつくらなければならない」 信之介の言葉に、場がしいん、と静まりかえった。室内に漂...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第176話 『幕府海軍と通訳と転炉』

■嘉永七年四月一日(1854/4/27) 次郎はあまり幕府のやることに干渉はしたくなかったが(面倒くさいので)、ことこの条約に関しては、日本の未来を左右する重大事なので、大村で黙っている訳にはいかなかった。 純顕は一回目のペリーとの会談のみ...
天下百年の計?

第723話 『肥前国(州)の貿易状況』

天正十三年十二月十五日(1585/1/15) 諫早城 大日本国と肥前国(州)とでは、経済規模がまるで違う。  厳密に言えば肥前国は小佐々州として大日本国の構成州となっている訳であるから、その肥前国の貿易収益の何パーセントかが大日本国の貿易収...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第16話 『村の子供と長老』

正元二年十一月二日(255/12/2⇔2024年6月16日13:00) 已百支国いはきこく 宮田邑むら  比古那は慎重に洞窟の入り口に近づいた。 外の様子を窺うかがうと、二人の子供が木の枝を手に持ち、何かを探すように周囲を見回している。 長...
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第175話 『坂本龍馬との出会いと日米条約再交渉』

嘉永七年二月十日(1854年3月8日) 横浜「突然お伺いしたにも拘かかわらず、お目通り叶い、恐悦至極にございます。まずはその儀、伏して感謝申し上げまする」「う、うむ。苦しゅうない」(やっべ! 思わず声が出てしまった。知るはずのない若者の出現...
天下百年の計?

第722話 『フェリペ二世の焦りと欧州情勢』

天正十三年十一月十四日(1584/12/15) スペイン マドリード王宮 スペイン王フェリペ二世は苛立ちの極致であった。 6年前、1578年6月にヌエバエスパーニャ副王の艦隊が壊滅して以降、副王の更迭ならびに内政の拡充を行ってきた。海軍の再...
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第174話 『黒船再来と坂本龍馬』

嘉永七年二月六日(1854年3月4日) 「Admiral Perry, what in the world are you doing here?(ペリー提督、あなたは一体、ここで何をしているのですか?)」 憮然ぶぜんとした表情で、笑顔ひと...
天下百年の計?

第721話 『ヌエバエスパーニャ出兵論と新しい薬の話』

天正十三年十月十二日(1584/11/14) 海軍省内「イスパニアの勢を、ふつと(完全に)消し去るべきではございませぬか?」 こういう議論が海軍内の若手将校の間で公然とされるようになったのは、第二次対イスパニア戦争勝利後の事である。一度なら...
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第173話『鋼鉄艦とベッセマー転炉。蒸気機関の改良と800トン級2隻建造へ』

嘉永七年一月二十四日(1854年2月21日)  現在の大村藩の造船所の利用状況は、下記の通りである。 零号ドック(ポルトランド・長さ62m幅21.5m深さ6m)……修理用。 壱号ドック(長さ122.5m幅25m深さ8.4m)壱(半分)……至...
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第172話 『武士と町民、士官と下士官兵。身分と階級』

嘉永六年十二月二十六日(1854年1月24日) 「うーん……」 5分後……。「むむむむむ……」 次郎は頭を抱えていた。頭では分かってはいたものの、物事には順番と優先順位、それから段階を経て取り組んでいかなければならない事が多々ある。 藩内の...
天下百年の計?

第720話 『セバスティアン一世の治世と駐ポルトガル肥前国(大日本国)大使館』

天正十三年九月九日(1584/10/12) リスボン王宮  「宰相よ、今、肥前国との貿易収支はどうなっている?」 宰相は書類に目を落とし、慎重に答える。「陛下、現状ではかろうじて収支が0の状態です」「……そうか。かろうじて、か。一時は肥前国...
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第171話 『大船建造の禁の廃止と将軍家定の就任』

嘉永六年十一月二十六日(1853年12月26日) 大村藩庁「ようやくですな」「ようやくにござる」 次郎は海防掛の江頭官太夫と共にコーヒーを飲み、洋菓子を食べながら歓談している。 そう、ついに幕府が、ついに幕府が大船建造の禁を撤廃したのだ。ペ...
天下百年の計?

第719話 『汽帆船対戦列艦』

天正十三年八月五日(1584/9/9)  角力灘すもうなだ 夏の暑さがまだ残る日の午前9時、2隻の巨船が波間に浮かんでいた。 肥前国海軍第一艦隊の誇る1,750トン74門戦列艦『八島』と、最新の蒸気機関を搭載した1,800トンの汽帆船『多聞...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第15話 『已百支国にて如何に生きる?』

正元二年十一月一日(255/12/1⇔2024年6月16日12:00) 已百支いはき国 宮田邑むら   六人の目の前に広がる光景は、彼らの想像を遥かに超えていた。コンビニがあるはずの場所には、まるで教科書から飛び出してきたかのような光景が広...
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第170話 『江戸表にてプチャーチンと幕閣』

嘉永六年十月二十六日(1853年11月26日) 佐賀城「よし、それで大村家中とはつつがなく、渡りをつけた(交渉した)のだな?」「はは。大村家中は既に時津から伊木力村までは完工しております。我が家中としましては、伊木力から喜々津を経て、三浦村...
天下百年の計?

第718話 『三個師団と三個艦隊。汽帆船の艦隊編成へ』

天正十三年六月二十九日(1584/8/5)  陸軍に関しては北方は小樽に、印阿国はケープタウンとカリカットに駐屯地を設営して地域の防備と運営にあたる事となったのだが、三個師団の増強はそこまで時間はかからなかった。  小樽、ペトロパブロフスク...
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第169話 『次郎を呼べよ』

嘉永六年九月二十四日(1853年10月26日) 「それで讃岐様、琉球はいかなる仕儀に御座いましょうや」「うむ、なんとか大村家中の御助力のお陰で面目を保つ事ができた。然れど以後如何いかが致すかは、よくよく考えねばならぬ」 讃岐とは島津家の一門...
天下百年の計?

第717話 『肥前国(州)陸海軍と大日本国陸海軍』

天正十三年五月二十二日(1584/6/30) 肥前州庁舎 大日本国陸海軍は、いわゆる肥前州陸海軍である。 各州の州軍はそのまま大名の私兵が運用される事になっているが、装備や規模、練度や士気の面で国軍よりはるかに劣る。州は独立国に等しい権限を...
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第168話 『洋上での対プチャーチン。交渉せずとも進言す』

嘉永六年八月二十二日(1853年9月24日) 肥前 外海沖 「Я встречаюсь с вами впервые. Меня зовут Ота Ва Дзиродзаэмон, я главный помощник клана Ому...
天下百年の計?

第716話 『朝鮮出兵の話』

天正十三年四月十三日(1584/5/22) 「なに? 右議政は小佐々との通商をさらに進めるに留まらず、同盟を結べと申すのか?」 李氏朝鮮王朝第14代国王の宣祖は、右議政の柳成龍に向かって驚きの声を上げる。史実では1590年に右議政となった柳...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第14話 『已百支国にて虜囚となる?』

正元二年十一月一日(255/12/1⇔2024年6月16日12:00) 已百支いはき国 宮田邑むら 「ナラワタツォ! ? コデナニヲナツェリヤ! ?(貴様らは誰だ! ? ここで何をしている! ?)」 その声に全員が驚いて振り返ると、そこには...
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第167話 『外海台場と長崎台場。プチャーチン艦隊と大村艦隊』

嘉永六年八月二十二日(1853年9月24日) 「長官、長崎の湾内の砲台と、この半島沿岸の大砲は明らかに違います」「うむ……青銅砲ではないな。あきらかに西洋式の鉄製大砲ではないか。……いったいどうした事だ。日本は旧式の青銅の大砲しか持っていな...
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第166話 『江戸城での弁明とプチャーチンの来航』

嘉永六年七月十八日(1853年8月22日) 江戸城 御用部屋「して次郎左衛門、此度こたびの江戸参府ならびに登城におよんだ儀については、あえて言うことも無いかと思うが、つくづくと(じっくりと)話してもらうぞ」 次郎は呼び出され、江戸城御用部屋...
天下百年の計?

第715話 『大日本l国政府、大臣以下の閣僚人事』

天正十三年三月九日(1584/4/13) 新政府暫定庁舎 信長への新政府構想の打診から始まり、ちょうど四年前の天正九年二月(1580年)に発足した大日本国新政府であるが、当面は肥前国政府の大臣や官僚がそれを兼務していた。 しかし四年が経ち、...
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第165話 『公儀からの質し状と登城命令』

嘉永六年七月三日(1853年8月7日) 大村政庁「また、でございますか」「……まただ。次郎、お主がJantje(オランダ語のヤンチェ……やんちゃの語源とする説あり)をやらかすから、こうなったのだぞ」 純顕すみあきはいたずらっぽい顔をして次郎...
天下百年の計?

第714話 『大日本国政府非加盟国の食糧事情』

天正十三年一月二十七日(1584/3/9) 岐阜城「殿、筑前守様(羽柴秀吉)、お越しにございます」「通せ」 岐阜城の謁見の間において秀吉を出迎えた信忠は、諫早で学んでいた頃の面影を残しつつも、為政者としての威厳が備わりつつあった。  信忠は...
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第164話 『幕閣と親書の受領。至善丸へのスクリュー艤装』

嘉永六年五月二十三日(1853年6月29日) 江戸城「なんじゃと! ?」 近習から書状を受け取り、読み上げた老中首座の阿部正弘は驚きの声を上げた。ペリー来航の知らせから城内は緊迫しており、そんな中で、幕閣を驚愕きょうがくさせる出来事があった...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第13話 『2024年の宮田遺跡と正元二年の宮田邑』

2024年6月16日(日) 11:00 長崎県 宮田遺跡 四日前の水曜日に考古学研究会の主催者である中村修一の捜索を決めた六人は、レンタカーを借りて福岡から長崎の宮田遺跡までやってきていた。 正直なところ地元民でも知らないような、超マイナー...
天下百年の計?

第713話 『第一回国際天文学会が開催される』

天正十二年十二月十五日(1584/1/27) 諫早城天文台 特設会場「さて皆様、ここに、第一回国際天文学会が開ける事にこの上ない喜びを感じます。今回は皆様と新たな論文の発表とあわせて大いに意見を交わし、さらなる天文学の発展につなげましょう」...
天下百年の計?

第712話 『大日本国銀行』

天正十二年十一月二日(1583/12/15) 肥前国庁舎 最上義光に送った質問状については、予想通りの回答がきた。要するに単なる軍事訓練であり、他領への侵攻の意図はまったくない、という事である。 真偽のほどは別として、純正は念のため、義氏に...
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第163話 『次郎vs.ペリー 日本の事情とアメリカの事情』

嘉永六年五月二十日(1853年6月26日) 浦賀沖 サスケハナ号艦上「これは心強い。よろしくお願いいたす」 栄左衛門はそう言って、純顕と次郎の一行とともに改めてペリーに向き直る。日本側は純顕、次郎、香山栄左衛門の三名で、アメリカ側はペリー・...
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第162話 『サスケハナ艦上にて対峙する』

嘉永六年五月二十日(1853年6月26日) 浦賀沖「提督、奴らはどうするでしょうか」 ブキャナンがペリーに尋ねると、ペリーは葉巻をふかしながら静かに言う。「ふむ。琉球の件があるので慎重に行動しなければならないが、臆することはない。奴らにはこ...
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第161話 『13日早まったペリー来航』

嘉永六年四月二十四日(1853年5月31日) 奄美大島「重畳ちょうじょう重畳。予想通りだ。さすが薩摩隼人、よくやってくれた。これでペリーも強硬な態度は出来ないだろう。琉球でこうなのだから、わが国に対しては対応を和らげてくるはずだ」 就役した...
天下百年の計?

第711話 『最上の馬揃えと商人の動き』

天正十二年九月十八日(1583/11/2) 新政府庁舎 武田州……清水湊8万貫 徳川州……大浜湊10万貫 浅井州……小浜湊7万貫 里見州……館山湊9万貫 畠山州……七尾湊8万貫 大宝寺州……酒井湊6万貫 各州から港湾整備の予算申請が出たが、...
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第160話 『威嚇と応戦-ペリー来航前哨戦』

嘉永六年四月十九日(1853/5/26) 琉球 ブキャナンは、周囲を見渡しながら状況を確認しようと必死になった。ペリーも同様に冷静さを失わず、素早く判断を下す。「状況は? 負傷者はいるのか?」 ペリーはブキャナンに命じて被害状況を確認し、同...
天下百年の計?

第710話 『琉球国の処遇と港湾インフラ』

天正十二年八月三日(1583/9/18) 新政府庁舎「さて方々、此度こたびの言問に入る前に、此この間あった琉球国との仕儀に付いてお知らせを致したく存ずる」 純正は先日行われた琉球国との交渉の顚末てんまつを報告した。事後報告ではあるが、情報の...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第12話 『失踪した先生を捜せ – 研究会メンバーの決死の調査』

正元二年八月二十五日 弥馬壱国の宮処 考古学者、中村修一が古代の弥馬壱国に来て80日が過ぎていた。 生きる! と決心した修一ではあったが、いつ21世紀の日本に戻れるのか? どうやったら戻れるのか? なぜ飛ばされたのか? その考えが消えたこと...
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第159話 『一触即発! 琉球にて』

遡る事嘉永六年二月十九日(1853/3/28)  鹿児島城「おお! これは肥前の宰相、太田和次郎左衛門殿! お会いしとうござった!」 少し|慇懃《いんぎん》無礼気味に見えるが、次郎はそれを感じつつも低姿勢で応対する。「はは。英明なる豊後殿に...
天下百年の計?

第709話 『瓶詰めの開発と琉球州顛末。琉球国か琉球州か』  

天正十二年六月十六日(1583/8/3) 諫早城 「ところで忠右衛門。その後缶詰はどうなっている?」 純正は唐突に忠右衛門に尋ねた。 忠右衛門は14年前に真空ポンプを使って実験をして以来、純正から缶詰の開発を依頼されていたのだ。 しかし実際...
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第158話 『大村純顕の帰国と上海のペリー』

嘉永六年四月七日(1853/5/14)  京都 鷹司邸「幸経様、その後のご容態については逐一報せを受けておりますが、お変わりありませぬか?」 そう言って笑顔で接しているのは、医学方総奉行の一之進である。「うむ。お陰で気分もよく、日中に目まい...
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第157話 『缶詰のその後と技術の波及。』

遡ること嘉永五年九月二十一日(1852/11/2) 精煉方 研究所 早朝の研究所の静けさを破るように、新しい機械が運び込まれた。 佐久間象山はその前に立ち、設計図を片手に満足げに微笑んでいた。その『打抜蓋底』製造機は、打抜き機で作られた円形...
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第156話 『蒸気機関の改善と消火器』

嘉永六年一月十九日(1853/2/26)  次郎は越後の油田の開発を続けていたが、どうしても運上金がネックであった。 石油の産出98石につき米48石(77両)の比率なのだ。これが本来ならいくらになるかというと、臭水くそうず(石油)1石で3....
天下百年の計?

第708話 『琉球州誕生か』

天正十二年四月二十六日(1583/6/16) 諫早城 前回の会議で決まった新政府の歳入を調べ上げた。補助金を支払った残りの純粋な歳入だ。 小佐々州……553,346貫 織田州……219,912貫 武田州……76,758貫 北条州……74,3...
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第155話 『アーク灯・ガス灯・ランプの棲み分けと石油コンビナート』

嘉永五年十二月十日(1853/1/19)  精煉せいれん方の電力開発方は、信之介が残した初期のダイナモ(発電機)の改良を続けていた。 アーク灯の点灯には成功したものの、膨大な電力が継続的に必要なために電池では限界があり、安定した電力の供給が...
天下百年の計?

第707話 『財政と琉球領土編入問題』

天正十二年三月五日(1583/4/26) 肥前国庁舎 「そ、それは、あまりにも無体ではありませぬか? 我らから四割もお取りになるとは」 一人ではない。全員がそう言って場が騒然となった。信長は黙って目をつむり、聞いている。「では一つだけお伺い...
天下百年の計?

第706話 『一応の決着。その後の新政府会議』

天正十二年三月五日(1583/4/26) 肥前国庁舎  数度による肥前国内での協議の上で、大日本国新政府の会議に臨む純正であったが、いくつもの懸念があった。 ・越後奥州問題 ・財政問題 ・大日本国憲法への批准 参加大名は小佐々純正、織田信長...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第11話 『卒善中郎将の掖邪狗(エキヤク・ヒエシエコ)』

2024/6/12(水) 15:00 九州大学「昨日なんで休講だったのかな? ねえ、誰か先生の連絡先知らないの?」「知らねー。だってあの先生、嫌いじゃないけど、あんまり人付き合い得意そうじゃないだろ?」「確かに。明日も休講なのかな?」「わか...
年表・統治機構

新政府統治機構

小佐々家……肥前州(以下内訳) ■中国地方……長門県(以下県)・周防・安芸・石見・出雲・隠岐・伯耆・因幡・但馬・美作・播磨・備前・備中・備後。 中国総督府・安芸吉田郡山(総督:毛利輝元)。 ■四国地方……讃岐県(以下県)・阿波・土佐・伊予・...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第154話 『石油精製法その弐』

嘉永五年十月二十九日(1852/12/10)  予想通り、次郎が提案して純顕が長崎奉行を通じて幕府に上書した内容は、おおむね受諾されたが、純顕の関与は却下された。当然といえば当然の結果である。 こちらは意見を聞いただけで、幕政に参画せよとい...
天下百年の計?

第705話 『越後と残りの奥州』(小佐々家中会議)

天正十二年閏うるう一月十一日(1583/3/5) 肥前国庁舎  本当に小佐々が全部の金を出すのでいいのか? 何か良い方法はないのか? 純正は戦略会議室のメンバーを集めての会議の中で、想定問答を行った。 来るべき新政府の会議における、越後の上...