転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第305話 『人事は尽くしたので、他にやるべき事をやる』 文久二年十一月二十日(1863年1月9日) 肥前大村 生麦事件が歴史通りに発生し、その対応に忙しかった次郎ではあるが、大村藩内ではさらなる技術革新が行われていた。 パーシー・ホッグを救えなかった事実に苦悩する一之進ではあったが、愛弟子の長与... 2024.12.17 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第304話 『公式記者会見』 文久二年十月二十九日(1862年12月20日) 神奈川奉行所 「Well, first of all, thank you all for taking time out of your busy schedules to join us.... 2024.12.16 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第303話 『ジョン・ラッセルとパーマストン』 文久二年十月二十八日(1862年12月19日) イギリス 極秘 1862年9月10日 ラッセル外務大臣閣下 横浜より、憂慮すべき事件についてご報告申し上げます。去る8月26日、生麦村において、上海の貿易商であるC.L.リチャードソン氏を含む... 2024.12.15 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第302話 『厚顔無恥と知らぬ存ぜぬ』 文久二年十月二十八日(1862年12月19日) 横浜 イギリス公使館 <エドワード・セント・ジョン・ニール> どうする? どうする? どうする? 上海からの当事者始末の報告とその信憑性の疑わしさ。もし生きていれば、狙われた事を恨んで証言をす... 2024.12.14 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第300話 『状況急変』 文久二年九月五日(1862年10月27日) 長崎 -発 次郎 宛 一之進 重畳、患者の容態を優先し、横浜で回復の後、協力を願う- 長崎へ到着した済世丸は医療物資の補給を行い、出港した。 横浜を目指し、患者を診療所に移した後に完全に回復させ、... 2024.12.12 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第299話 『帰途』 文久二年九月二日(1862年10月24日) 上海沖「もうちっと居たかった気もするが、仕方ねえか」「晋作さん、仕方ないですよ。御家老様と御公儀からの命となれば、逆らえません」「そうか……僕にとっては狭い日本より随分と暮らしやすいと思うのだが…... 2024.12.12 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第298話 『埠頭の攻防とそれぞれの思惑』 文久二年九月一日(1862年10月23日) 夜 上海 埠頭ふとう「rukko! eh log chor nahin! (待て! ちょっと! 人たち、あれ、犯人、違う!)」「おお晋九郎! 遅いぞ! 何やってたんだ!」 息を切らしながら説明して... 2024.12.10 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第297話 『謎の男、その正体と目的』 文久二年九月一日(1862年10月23日) 夜 上海 埠頭ふとう バシャ! バシャ! バシャ! 「おいおいおい……こりゃあ御家老様が襲われた時よりひどいじゃないか」 騒ぎが収まるまで待っていたのだろう。 銃声がやみ、清国人(紅幇ほんぱん)数... 2024.12.09 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第296話 『租界潜入』 文久二年九月一日(1862年10月23日) 上海 イギリス公使館「失礼します」 明らかにそれと分かる風貌の男が、公使館内でパークスの部屋のドアを叩いて入り、開口一番に告げた。イギリス租界一円を管轄している警察署の署長である。 すでに捜索開始... 2024.12.08 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第295話 『イギリス租界と2人の行方』 文久二年八月二十一日(1862年9月14日) 肥前 川棚港「なんじゃこのどでかい船は……平三、本当にこれで間違いないのか?」「はい、これで間違いございません」 男は使用人の男に聞いた。 乗る予定の船は、聞いていた普通の客船ではなかったのだ。... 2024.12.07 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第294話 『交渉開始とイギリスの魔の手』 文久二年八月十九日(1862年9月12日) |玉蘭閣《ぎょくらんかく》「なるほど。で、イギリス人の旅行客が巡撫じゅんぶだか知府だかの……ああ、大名って言うんだったか。その行列を遮って進もうとして、その2人が銃を撃ち、他のイギリス人が無礼を働... 2024.12.06 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第293話 『青幇と黄金栄』 文久二年八月十九日(1862年9月12日) 玉蘭閣ぎょくらんかく 晋作とその一行は重厚な扉を押し開け、『玉蘭閣』の中へと足を踏み入れる。 そこは豪華絢爛けんらんな装飾と、妖艶な雰囲気に満ちた別世界だった。華やかな衣装をまとった人々が行き交い... 2024.12.05 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第292話 『フランス租界と青幇』 文久二年八月十九日(1862年9月12日) ホテル『宏記洋行』 夕方 「おい! 晋作は何処いずこだ! まったくあいつは読めん! 何をしているのだ?」「申し訳ありません。昼まではいたのですが、ちょっと目を離した隙にまかれました……」 中牟田倉... 2024.12.04 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第291話 『上海租界とリボルバー』 文久二年八月十八日(1862年9月11日) 上海 フランス租界 ホテル『宏記洋行』 部屋には佐賀藩の中牟田倉之助、薩摩藩の五代友厚、そして大村藩士の峰源助がいた。彼らは皆、晋作と同じく通商のために上海に来ていた同志である。「おお、晋作君か... 2024.12.03 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第290話 『生麦事件交渉-5-10万ポンドの要求』 文久二年八月十八日(1862年9月11日) 日本側とイギリス側の会談は連日にわたって続き、ついにニールは上海租界における捜査協力を認めるに至った。 今回のニールの目的は、100対0の勝利でなくともイギリス優位で交渉を進め、賠償金を勝ち取り... 2024.12.02 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第289話 『生麦事件交渉-4-交渉の糸口』 文久二年八月十三日(1862年9月6日) ■川棚 AM6:00「機関は問題なし、よし、出港するぞ!」 ■横浜「え? 勘弁してくださいよ。今からすぐなんて無理ですよ。今何時だと思ってるんですか? それに今から準備できたとしても12時ですよ」... 2024.12.01 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第288話 『生麦事件交渉-3-真実は上海に』 文久二年八月十二日(1862年9月5日) 夜 神奈川奉行所「安藤様、あまりに差し出がましい物言い、真に申し訳ございませぬ」 次郎は前面にでてニールと交渉した事を謝るが、信正はからからと笑って答える。「なに、蔵人がそうだと言う事は丹後守殿から... 2024.11.30 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第287話 『生麦事件交渉-2-証拠なき主張』 文久二年八月十二日(1862年9月5日) 横浜 イギリス公使館「発砲した二人は上海に向かったそうですね」 なに? 上海だと? そんな事は私も初耳だぞ。この男はどこまで知っているんだ? 二人がイギリス人であることか? こちらが意図的に仕組んだ... 2024.11.29 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第286話 『横浜、イギリス領事館にて』 文久二年八月十二日(1862年9月5日) 横浜 イギリス公使館「駐日イギリス代理公使のエドワード・セント・ジョン・ニールです」「大老、安藤対馬守(信正)にござる」「太田和六位蔵人次郎左衛門にございます」 オオタワ……? とニールは呟つぶやい... 2024.11.28 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第285話 『虚々実々』 文久二年八月五日(1862年8月29日) 江戸城『英国の罠 - 仕組まれた事件』 次郎が小説家なら、この時期の出来事をこういう話題にタイトルをつけそうだ。 が、小説家ではない。 現場にいるのだ。「三郎殿、こたびは従四位下左近衛権少将への叙任... 2024.11.27 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第284話 『次郎再び江戸へ』 文久二年七月二十八日(1862年8月23日) 発 六位蔵人(次郎) 宛 御大老様 生麦デノ儀ニツキ、急ギ参府イタシタク存ジ候。英吉利カラノ問ヒニツイテハ、先ズ以テ謝罪ト真相ノ解明ガ要ルカト存ジ候 ■横浜診療所 一命をとりとめたリチャードソ... 2024.11.26 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第283話 『生麦事件のその後とエイガー機銃とアームストロング砲』 文久二年七月二十一日(1862年8月16日) イギリスの狙いは薩摩藩ではなく、幕府の弱体化と各藩の対立であった。事件は日本全体の混乱を狙ったもので、薩摩藩は標的ではなかったが、結果的に巻き込まれたのだ。 日本は国際法に則ってヒュースケンの殺... 2024.11.25 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第282話 『生麦事件』 文久二年七月二十一日(1862年8月16日)生麦村 雲一つない晴天。東海道の生麦村付近を、薩摩藩主・島津忠義の父、島津三郎久光の一行がゆっくりと進んでいた。江戸での交渉を終え、薩摩への帰路についたのだ。「国父様、少々お休みになってはいかがで... 2024.11.23 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第281話 『文久の改革と土佐尊王党』 文久二年七月三日(1862/7/29)江戸城 島津久光はその条件をのんで勅を実行させるほかなかった。 安藤信正の発言は正論であり、それを退ける正当な理由がなかったのだ。信正の人事権や大老の序列と役割、大老院と老中院の設置など、役職に外様と親... 2024.11.21 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第280話 『将軍後見職、是か非か』 文久二年六月七日(1862/7/3)江戸城「さて、一橋刑部卿きょう様の将軍後見職、加えて松平春嶽殿の政事総裁職でございますが……」 信正は姿勢を正したまま、静かに続ける。「後見職については先月、上様がすでに十七におなりになっているゆえ要なし... 2024.11.19 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第279話 『久光対信正』 文久二年六月七日(1862/7/3) 発 京都留守居役 宛 蔵人様 島津三郎様 在京不逞ふてい浪士鎮撫ちんぶノ功アリ 従四位下左近衛権少将 叙位任官ノ 動キアリ ■江戸城 安藤信正は久世広周から聞いた腹案について考えていた。 やらせればよ... 2024.11.17 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第278話 『久光の幕政改革』 文久二年四月二十九日(1862/5/27) 発 次郎蔵人 宛 御大老 先日 島津三郎様 兵千ヲ率イテ上洛セリ 幕政ノ改革ヲ求メルモノナリ 次郎はそう幕府に報告しようと考えたが、止めた。よくよく考えたら次郎は幕臣ではない。それに久光は攘夷じ... 2024.11.15 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第277話 『久光の上洛と寺田屋事件』 文久二年四月一日(1862/4/29) 京都 岩倉邸 発 諸調方しょしらべかた(諜報局) 宛 蔵人様 薩摩ノ草ヨリ報セアリ 島津三郎様 上洛ノ由 日本は次郎の活躍で不平等条約は締結しておらず、関税自主権もあり、領事裁判権も認めていない。また... 2024.11.13 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第276話 『公儀への報告と対馬事件の国内後始末。くすぶっている火は収まるか?』 文久二年三月十日(1862/4/8) 日露間領土境界確定並びに対馬事件賠償条約と名付けられた長い条約は、批准日を1年後とした。それまでに賠償金の支払いや捕虜の返還、そして樺太(千島列島含む)におけるロシア国籍の民間人と兵の退去が行われる。... 2024.11.11 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第275話 『戦争か? 賠償と領土』 文久二年二月二十日(1862/3/20) 交渉3日目~「まさか」 ゴシケーヴィチは即座に否定し、戦争論議で多少過熱した議論を冷ますため、会談はさらに翌日に持ち越した。戦争というワードを出したが、当然戦争する気などない。 第一極東の兵力だけで... 2024.11.10 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第274話 『名を取るか、実を取るか。あるいはその両方か』 文久二年二月十九日(3/19) 交渉2日目「サハリン(樺太)……ですか? それが何か?」 ゴシケーヴィチはそうとぼけたが、それが割譲を意味しているのは明らかである。現在樺太は日露の雑居地であり、国境線は定めていない。それがためにロシアによる... 2024.11.08 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第273話 『日露交渉初日、強硬? 穏健?』 文久二年二月十八日(3/18) 箱館 駐日ロシア領事館「問題が起きた時だけでなく、前向きな話し合いの時にお会いしたいものですね」 次郎たち3人は、ゴシケーヴィチが差し伸べた手を握ることなく右手で遮って言う。「シェイクハンドはすべて円満に終わ... 2024.11.07 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第272話 『皇女和宮とロシア全権との交渉』 文久二年一月十五日(1862/2/13)~二月十一日(3/11)「なんだって! ? 襲われた? いつ? どこで? 誰が?」 史実と歴史が変わっても対馬の問題は解決しておらず、他の問題も山積みである。 しかし次郎は攘夷じょういに関しては藩内で... 2024.11.06 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第271話 『坂下門外』 文久二年一月十五日(1862/2/13) 江戸城「申し上げます! 御大老様、坂下門外にて襲われましてございます!」「なに! ? 真か?」 大老安藤信正襲撃の報はまたたく間に江戸城をかけめぐり、久世広周は信正の安否を問うた。「幸いにして御大... 2024.11.05 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第270話 『清国との交渉と、斉彬殺害の影響』 文久元年十二月二十日(1862/1/19) 江戸城「あわせて今ひとつ、清国とのことでございますが」「清国?」 上野介はなぜここで清国が出てくるのか、と思いつつも、その興味を抑えることができなかった。「米国の戦時国債の話をしておる時に、なに... 2024.11.03 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第269話 『小栗上野介との交渉』 文久元年十二月二十日(1862/1/19) 江戸城「これはこれは蔵人殿(次郎)、如何いかがなさいましたかな? 某、もはや大抵の事には驚きませぬぞ」「上野介様、なにも驚かそうなどとは考えておりませぬ。実は此度こたび、お許しいただきたいことが... 2024.11.01 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第268話 『ハリスと小栗上野介』 文久元年十二月十二日(1862/1/11) 江戸 善福寺 アメリカ公使館 アメリカ本国では北軍合衆国と南軍連合国が戦争をしている。ここ日本でもロシアによる対馬占拠事件が起こり、非道な異人を廃すべきとの国内の攘夷じょういムードは高まりつつあ... 2024.10.30 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第267話 『南北戦争』 文久元年十一月二十一日(1861/12/12) イギリスの後にやってきたフランスであったが、内 容はイギリスとほぼ同じであった。表面上は友好を装ってはいるが、列強1位と2位のつばぜり合いにロシアは付き合うつもりはない。 オランダはやんわり... 2024.10.28 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第266話 『イギリスの思惑』 ~文久元年十月十九日(1861/11/21) ロシア サンクト・ペテルブルク 王宮 外務大臣のアレクサンドル・ゴルチャコフは昼夜を問わず業務に追われていた。 日本への対応、そして関係各国への対応である。「至急、箱館領事館へ全権委任状を」 深... 2024.10.26 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第265話 『ロシア帝国外務大臣アレクサンドル・ゴルチャコフと海軍大臣コンスタンチン・ニコラエヴィチ』 文久元年九月十六日(1861/10/19) ロシア サンクト・ペテルブルク 王宮「海軍大臣よ、余は正直乗り気ではなかったが、日本の対馬を租借する件は、上手く進んでおろうな」 ロシア帝国皇帝アレクサンドル2世は、弟であり対馬租借の発案者である... 2024.10.24 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第264話 『列強第一位のイギリスと第二位のフランス、そして未来の世界覇権国アメリカ』 文久元年八月十二日(1861/9/16) 横浜 某所「な!」 ハリスは何かを発言したいのだが、発言できず、ただ驚きの感嘆符を発したのみである。「さて皆様、各国、様々なお考えがあるかと思いますが、我が国の要望はただ一つ。ロシアのこれ以上の横暴... 2024.10.22 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第263話 『列強の国際法』 文久元年八月十二日(1861/9/16) 横浜 某所「度重なる警告にも耳を傾けず、自国民が射殺されるような、今回同様の事態になったら、どうなさいますか?」 次郎のその鋭い質問に各国の代表者たちは言葉を失い、部屋は重い沈黙に包まれる。最初にそ... 2024.10.20 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第262話 『イギリスとフランスの思惑と攘夷の志士』 文久元年八月十二日(1861/9/16) 大村「それ見た事か! やってくれた、やってくれたぞ大村の家中が!」 真木和泉は声高に叫んだ。「これまで公儀の弱腰で異国のいいようにされて参ったが、まこと、胸のすくような仕儀にござる!」「ええ、まさか... 2024.10.18 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第261話 『オランダ領事ヤン・カレル・デ・ウィットと4か国協議へむけて』 文久元年七月七日(1861/8/12) 江戸 西応寺 駐日オランダ公使館「デ・ウィット領事、……失礼、公使に昇任されたのでしたね」「お久しぶりです次郎殿、お変わりないですか?」 オランダ領事のヤン・カレル・デ・ウィットとは、長崎以外で会うの... 2024.10.16 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第260話 『幕府と列強』 文久元年五月三十日(1861/7/7) 大老安藤信正は腕を組み、これまでの次郎の報告を踏まえて幕府としての見解を出そうとしていた。「然されど太田和殿、撃沈はいささか理ことわり過ぎし(極端な)行いだったのではあるまいか」 小栗上野介は警告に... 2024.10.15 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第259話 『ロシアはいいのに、日本は悪いのか?』 文久元年四月二十二日(1861/5/31) 箱館在日ロシア領事館「さて領事、貴国としては如何いかがなさいますか?」 次郎は昨日と全く変わらず、無表情で駐日ロシア帝国領事のヨシフ・ゴシケーヴィチに質問した。「我が国としては、この事態を平和的... 2024.10.14 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第258話 『戦後処理その3:日露戦争が起きるのか?』 文久元年四月二十一日(1861/5/30) 箱館在日ロシア領事館「では領事、時間には限りがありますので、さっそく本題に入らせていただきます」 次郎は挨拶もそこそこに、対馬で起きたロシア軍艦領土侵犯事件についての会談を始めた。「まず始めに、こ... 2024.10.13 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第258話 『戦後処理その3:日露戦争が起きるのか?』 文久元年四月二十一日(1861/5/31) 箱館奉行所「では領事、時間には限りがありますので、さっそく本題に入らせていただきます」 次郎は挨拶もそこそこに、対馬で起きたロシア軍艦領土侵犯事件についての会談を始めた。「まず始めに、こちらのサイ... 2024.10.13 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第257話 『戦後処理その2:前言撤回』 文久元年四月七日(1861/5/16) 対馬「では杉村殿……いや、佐須伊織殿とお呼びしたほうがよろしいかな」「ご随意に」「では伊織殿、ロシアに船の補修と補給のための物資は与えたが、必要以上の上陸や測量などは許していないと?」「無論にござる。... 2024.10.12 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第256話 『戦後処理その1』 遡って文久元年二月二八日(1861/4/7) 二月十九日付(23日博多着) 露国 測量セリ 修理ノタメノ小屋建テリ 食料求メラルルモ 牛ハ断リケリ「これは一体どういう事ですかなゴシケーヴィチ領事、先日退去を命ずるようお願いしたはずですが」 ... 2024.10.11 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く